世界最大の半導体メーカー、米インテルは同業の米アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)からのグラフィックス技術のライセンス供与で交渉を進めている。交渉に詳しい複数の関係者が明らかにした。合意がまとまれば、経営が厳しいAMDに現金収入がもたらされる。 交渉過程が非公開だとして匿名で語った関係者によると、協議は続いており、最終的に合意が成立しない可能性もある。 グラフィックス分野で出遅れているインテルは、自社製半導体の性能向上に向けてAMDのグラフィックス技術を活用する権利を取得したいようだ。一方、AMDはプロセッサー市場のシェアをインテルにかなり奪われており、半導体技術のライセンス供与で資金を生み出す方法を探っている。コンピューターゲーム用高性能グラフィックチップを開発しているのはAMDとエヌビディアの2社だけで、規模は小さいが利益が大きいニッチ市場。インテルはこれまでこの分野で成果を上