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ブックマーク / locust0138.hatenablog.com (21)

  • 無農薬を批判する その2 - バッタもん日記

    今回は前回とは少し傾向を変えます。 「販売用の作物に農薬を使っている農家でも、自家消費用の作物には農薬を使わない」というよくある言説(都市伝説とも言えますが)を考えてみます。 まずは、「自家消費用の作物」の定義を考えます。考えられるのは次のような場合でしょうか。 ①販売用に栽培している中で売り物にならない作物(サイズ・形・色などの問題で) ②もともと自家消費用に栽培している作物 まず、①では明らかにこの言説は間違っています。この場合の販売用と自家消費用の栽培条件は全く同じですから。 こんなことをなぜわざわざ説明するのか、とお考えのことと思います。しかしながら、売り物にならない作物がある程度出るのは最初からわかっているので、自家消費するのは当然なのです。 また、「農家は自分達で作った作物はべない。自家消費分は買って来る」と主張する人もいますが、買って来た作物をべるより、売れ残りの作物を自

    無農薬を批判する その2 - バッタもん日記
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    wideangle 2014/02/05
  • 無農薬を批判する その1 - バッタもん日記

    農業の世界のトンデモと言えば、「無農薬」「無肥料」「EM菌」などが有名です。 今回は無農薬を考えてみます。 結論から言うと、「無農薬」は原理的には可能です。ただしそれには、以下の全てがそろうことが必須です。 (1)資金・人手 農薬なしで雑草や害虫・病気を防ぐには様々な資材や器具を投入するか、人海戦術しかありません。資材としては、以下のような物があります。 ○マルチというシートを地面に敷いて雑草を防ぐ。マルチには紙製の物やプラスティック製の物があります。あるいは、生育が旺盛な牧草やオオムギを作物の間に植えて雑草を防ぐリビングマルチという方法もあります。枯れた草はそのまま有機肥料として土壌に鋤き込まれます。 ○ネットを張って鳥獣害を防ぐ(美味しんぼに出ました)。 ○天敵や菌類など。これは生物農薬と呼ばれ、市販されています。 ○米のとぎ汁や木酢液、薄めた牛乳、薄めた蜂蜜など。つまり、「農薬」とし

    無農薬を批判する その1 - バッタもん日記
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    wideangle 2014/02/05
  • 腐らない野菜の恐怖 - バッタもん日記

    明日から園芸学会(野菜・果物・花の学会)に参加します。私は研究者ではないので発表を見るだけです。質問は必ずしますが。そのため、強引ですが野菜について少々書きます。 農薬や肥料を全く使わない「自然栽培」「自然農法」なるものが根強い支持を受けています。実践者や支持者のサイトを見ると、必ずと言っていいほど以下のような記述があります。 「自然農法の野菜は腐らず、枯れる」「慣行農法や有機農法の野菜は腐る」 これが事実だとしたら、恐ろしいことです。 腐らない野菜などべたらとんでもないことになります。 腐るとは、菌類や細菌類などの微生物の作用を受けて、有機物が分解されることを指します。 微生物の化学的な分解力は大変強力です。例えば、植物の細胞壁の主成分であるセルロースやヘミセルロース、木質部分の主成分であるリグニンは、非常に化学的に安定した物質で、動物にはまず分解できません。キノコ類にはこれらの物質を

    腐らない野菜の恐怖 - バッタもん日記
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    wideangle 2014/02/05
  • 農家は自家用の農産物には農薬を使わないというのはどこまで本当か - バッタもん日記

    「農家は出荷用の農産物には農薬を使うが、自家用の農産物には農薬を使わない。農薬の危険性を知っているからだ」という主張をよく見掛けます。誰が言い始めたことなのかはわかりません。しかし、現代の日で根強く定着してしまっている言説です。twitter上でも時々見掛けます。この件について、私個人が農家や農業技術者、研究者から聞いた話を元に、私見を簡単に述べます。 農家が自家消費する農産物は、以下の2種類が考えられます。 (1)出荷用に栽培していたが、出荷できなかった農産物 (2)最初から自家用に少量栽培している農産物 地域や品目や栽培方式により割合は変動しますが、売り物にならない農産物は大量に出ますので、自家消費は(1)が多いようです。労力やコストを考えると、わざわざ売り物にならない農産物を栽培することはなかなか難しいようです。 (1)であれば、当然ながら農薬が使用されています。問題になるのは(2

    農家は自家用の農産物には農薬を使わないというのはどこまで本当か - バッタもん日記
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    wideangle 2013/10/06
    普通の農家が自家消費用にちょっと作ってるような作物に農薬を使わないとしたら「売りものでもないのに金かけて消毒かけるのめんどくさいしそれで全滅しても収入に影響しない」以上の理由はないと思う…
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作(補足)− - バッタもん日記

    前回の記事では、木村秋則氏が農協の指導を守らず、規定以上に農薬を使用していたとの内容を、書籍(百姓が地球を救う 東邦出版)から引用しました。正確を期すために、対象箇所を広げ、また関連する箇所を含めて再度引用します。言葉足らずで誤解を招く部分があったかも知れませんので。 P35-37 女房が農薬にすごく弱い体質だということがわかりました。 一日畑に出て作業すると、目の縁や耳の後ろ、二の腕の柔らかい部分などがただれて、翌日はいうに及ばず1週間ほど寝込むこともあったのです。 これでは畑に連れていくことはできません。 「お前は来なくていいよ、家にいなさい」 とおやじとふたりで農薬を撒布していました。 わたしたちは男同士という勢いもあり、農協から配られるマニュアルなど横に置いておいて、希釈率は2割増し、3割増しが日常茶飯事。水500リットルに石灰ボルドー500ミリリットル入れるところを、1000ミリ

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作(補足)− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/07/27
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −無農薬のジレンマ− - バッタもん日記

    1.はじめに 私は農学を修めたものとして、「無農薬」という言葉に対して懐疑的です。 「農産物の生産量を維持できるのか」 「農産物の価格を抑えられるのか」 「農家の労力が増えないか」 「そもそも当に無農薬なのか。市販の正規の農薬の代わりにお手製の変な物を使っているのではないか」 「慣行農法の農産物より品質や安全性が優れているのか」 「慣行農法より環境への負荷が小さいのか」 などの疑問が湧くからです。これらの疑問は一向に解消される気配がありません。それどころか年々深まる一方です。 この辺の疑問については、科学ジャーナリストの松永和紀氏の力作、「の安全と環境−「気分のエコ」にはだまされない(日評論社)」をご覧下さい。 上記のような疑問を踏まえた上で、断言します。 少なくとも現状では、無農薬は金持ちの道楽です。これは私個人の意見ではありません。学会やその他の場所で、複数の農家、農業技術者、農

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −無農薬のジレンマ− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/07/27
    "無農薬はステータスだ 希少価値だ", "商法としての無農薬農業が存続できるのは、「農薬という敵」の存在のおかげです。"
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −無肥料農法は長続きしない− - バッタもん日記

    引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判を行います。我ながらよく飽きもせずに書き続けられるなぁ、と思いますが、一年以上温め続けたネタなので、いくらでも書けそうです。もう少し続けます。このシリーズの執筆は、私自身の農学のいい勉強になっております。 1.はじめに 「奇跡のリンゴ」は、農薬を使わないことに加えて、肥料を使わないことも売り文句となっております。厳密にはマメ科作物を植えて土壌に窒素を供給していることを明言しているのですから、これを「無肥料」と表現していいのかは大いに疑問です。もっとも、法的にも学術的にも「肥料」の定義は非常に難しいので、言った者勝ちの面はありますが。 今回は、肥料を使わない農業は可能なのか、ということを考えてみたいと思います。いきなり結論を述べてしまうと、「できない」に尽きます。肥料がなくても農業ができるのならば、なぜそもそもこの世に肥料という物が存在しているのでしょう

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −無肥料農法は長続きしない− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/07/27
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− - バッタもん日記

    1.はじめに 引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判です。 前回述べた通り、木村氏は数字を挙げて実証することに対して消極的な人物です。そして、宣伝に余念がない人物でもあります。実証性に欠ける人物が宣伝を行えばどうなるか。「印象操作」になるのは当然の結果です。事実、木村氏の主張は印象操作にあふれています。 ここで、今回の記事における「印象操作」という言葉の使い方を念のために説明しておきます。「お前のこの記事そのものが木村氏に対する印象操作ではないか」との批判を事前に封じるためです。 私はこの「印象操作」という言葉を、「客観的な根拠を示さずに自己を称賛する、あるいは自己と競合するものを批判することで、第三者に自己に有利な印象を抱くよう誘導する」という意味で用います。 2.検証 今回の検証のために用いた書籍は、「百姓が地球を救う 安全安心なへ“農業ルネサンス”(東邦出版)」です。この書籍は、タ

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/06/20
    まずいよねえ…
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− - バッタもん日記

    1.はじめに 前回の記事は予想以上の反響を得ました。「奇跡のリンゴ」に対する関心の高さがうかがえます。今回も引き続き、「奇跡のリンゴ」の問題点を考えたいと思います。前回同様タイトルが全てですが。 なぜ私はこの物語が感動を強調していることを問題視するのか。 理由は簡単です。感動している人間は思考力が落ちて大事なことを色々と見落とし、判断を誤るからです。この物語に感動している方に、日の農業の問題について冷静に考えることができるとは思えません。 この物語がフィクションであれば、さらに農業をテーマとしていなければ、私は何も言いません。感動を求める人がいて、感動を提供する人がいる。両者の希望が一致する。何の問題もありません。私とて他人の感動に水を差すような無粋な真似はしたくありません。 しかし、不幸なことにこの作品は実話と銘打たれており、農業をテーマとしております。ならば、農学関係者である私は、農

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/06/15
    "繰り返し語られるのは苦労話と自慢話、現代農法(農薬と肥料)の否定、超常体験だけです。数字も出さずに「自分は無農薬・無肥料でのリンゴの栽培に成功した」と言われても、信じるわけにはいきません。"
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− - バッタもん日記

    1.はじめに 昨日、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されました。「無農薬無肥料栽培でのリンゴの栽培に成功した」と自称している、木村秋則という青森県のリンゴ農家の物語です。 その影響か、私のブログ記事にコメントが集まっております。1年以上前の記事だというのに。 この作品に対して言いたいことは山のようにあります。私に限らず、既に様々な方が疑問を呈しています。詳しくは、以下のサイトをご覧下さい。 無農薬・無肥料栽培への私見(木村りんご園) 話題の“無農薬りんご”について(工藤農園) スチュワーデスが見える席(日経bp Tech-On) 「奇跡のリンゴ」は、なぜ売れたのか〜「木村秋則」現象を追う〜(農業技術通信社) この「奇跡のリンゴ」に対する農学的な批判は後日行うとして、今回はなぜこの「奇跡のリンゴ」という物語が好評を博しているのかを考えたいと思います。ただし、「奇跡のリンゴ」が「無農薬・無肥料

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/06/10
    "既に全国各地の農家に「なぜお宅は無農薬栽培を行わないのか」というクレームがあるようです。この映画の影響で、理不尽なクレームがさらに増えることを危惧します。" ひぃぃぃぃぃ……
  • 週刊朝日のEM・ナノ純銀批判記事 - バッタもん日記

    今週発売された「週刊朝日(2/1号)」が、『「菌と銀」で放射能を除去? 下村文科相が入れ込む“個性派”科学』と題して、EMとナノ純銀による除染を懐疑的に取り上げています。明確に批判と呼べるほどの強い論調ではありませんが、明らかに疑問を提示しています。誌面の都合で短い記事ですが、大手メディアが疑似科学を懐疑的に取り上げるのはいい傾向だと思います。特に、この問題は疑似科学と政治権力という最悪の組み合わせになりかねないので、批判を続けるべきです。 一部を引用します。詳細はご購入の上ご確認下さい。 難題が続く教育行政のかじをとる下村博文文部科学相(58)。晴れて初入閣を果たしたものの、ブログが一部で物議を醸している。 「EM」とは文中(引用者注:下村氏のブログの文章)にある比嘉照夫琉球大名誉教授(71)が提唱する概念で、「有用微生物群」のこと。 比嘉氏は同書(引用者注:『新 地球を救う大変革』)で

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    wideangle 2013/02/25
  • 疑似科学と道徳 −下村文部「疑似科学」大臣の醜態より邪推する疑似科学信者の思考の傾向− - バッタもん日記

    1.はじめに 先日の記事でも書きましたが、下村博文文部科学大臣が様々な疑似科学を信じていることが問題視されています。詳しくはこちらをご覧下さい。 この困った大臣の体たらくから、疑似科学信者の思考の傾向を探ってみたいというのが今回の記事です。 まず、明らかになっているだけでも、下村氏は次のようなトンデモ案件に関与しているとされています。 EM 親学 ナノ純銀 幸福の科学の映画「ファイナル・ジャッジメント」 ジュセリーノの予言 この中の「EM」「親学」「幸福の科学の映画」について、「道徳」という観点から考えてみます。 なぜ道徳に注目したかと言いますと、下村氏は道徳教育を重視しているように見受けられるからです。昨年12月27日に行った記者会見では、道徳教育の重要性を繰り返し強調しています。つまり、この人は道徳が大好きと言えます。精神的な規範を求めているようです。 また、以前述べたように、疑似科学

    疑似科学と道徳 −下村文部「疑似科学」大臣の醜態より邪推する疑似科学信者の思考の傾向− - バッタもん日記
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    wideangle 2013/02/25
  • 日本の主食は本当に米なのか その1 - バッタもん日記

    1.はじめに 育や料自給率とも関連しますが、「日の主は伝統的に米である。日人はもっと米をべるべきだ」という意見があります。 私も基的にはこれに賛成です。日は米を完全自給できています(加工用米を除く)。それどころか、余ってどうしようもない状況です。つまり、米の消費が増えるのは農業にとって非常に望ましい状況です。日の農業は水田稲作が主体ですので、米の消費拡大が進み、農業振興につながることを期待します。 ただし、個人的には「日の主は米である」という点に関しては少し疑問です。米の消費拡大はいいのですが、そのための根拠としてこれは不適切だと思います。 さらに、この手の話には、「元々日の主は米だったのに、戦後アメリカが日に小麦を押し付け、日生活を破壊した」という陰謀論や、「米は健康に良い。米をべれば病気にならない。小麦は健康に悪い」という疑似科学も付き物です。どうも

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    wideangle 2012/12/18
    香川とか群馬、今でもうどんをよく食うところなんかは、明治よりもっと昔から麦食ってきてますしねえ…。
  • さかもと未明のコラムについて 悪いのは誰か - バッタもん日記

    昨日から、漫画家のさかもと未明氏が月刊誌Voiceに掲載した記事を巡って、ちょっとした騒動が起こっています。この騒動に便乗して駄文を書きます。 私は同氏の作品については、「週刊SPA」に連載されていた「ニッポンの未明」を何度か立ち読みしたぐらいです。その時の感想は、「他人の受け売りだけでオリジナリティのない漫画」「保守派の大物に媚びているだけの漫画」「ベンジャミン・フルフォードのようなインチキジャーナリストに利用されているだけの漫画」という物でした。立ち読みしたのは10年ほど前なので、記憶が定かではありませんが。 この記事を読んで、私が驚いたのは以下の点です。 さかもと氏の行動があまりに酷いこと さかもと氏が自分の行動の酷さを自覚していないこと さかもと氏が自分の酷い行動を雑誌という公共の媒体で公開したこと 雑誌編集部がこの酷い文章を雑誌という公共の媒体で公開したこと 私は、この騒動で一番

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    wideangle 2012/11/23
  • 産経新聞の開き直り記事から邪推するマスメディアの意識の低さ - バッタもん日記

    読売新聞がiPS細胞に付いて大誤報をやらかしたことで、新聞の科学報道に対するスタンスが注目されております。また、科学の世界では世界最高水準の学術誌の一つであるNatureが、日のマスメディアの科学報道のレベルの低さを酷評しています。 参考:科学報道のあり方(togetter)、科学報道を殺さないために−研究機関へお願い(togetter) そんな中、マスメディアの認識を疑いたくなる、と言うよりも個人的に大変不愉快な記事を産経新聞が掲載してくれましたので、ここで批判したいと思います。 問題の記事はこれです。 【若手記者が行く】科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に この記事で私が許せない言葉を列挙します。 「記者って凡人のプロ」 入社前、在学していた大学のマスコミに関する講義に招かれた新聞記者が、こう話していた。新聞は子供からお年寄りまで、専門知識を持たないたくさんの“普通

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    wideangle 2012/11/06
  • これで貴方も疑似科学教祖 Ver.1.0 - バッタもん日記

    1.分野の選び方 日頃から疑問に思っていること、気に入らないことに基づいて分野を選びましょう。根拠や客観性は一切不要です。「この分野の科学は嫌いだ。だから間違っているに違いない」で十分です。 例えば、栄養学が嫌いな人は、「和はガンを治す」とか。エネルギー工学が嫌いな人は「永久機関は可能だ」とか。 2.情報の扱い方・勉強 様々な分野の疑似科学を渡り歩くならばトンデモを読み漁る必要がありますが、それでは「疑似科学コーディネーター」にはなれても「疑似科学教祖」にはなれません。疑似科学教祖の役割は、他の誰かが提唱した疑似科学を紹介することではなく、独自の疑似科学を提唱することです。早い話が、オリジナリティが必要なので、ひたすら妄想に没頭する必要があります。その際には情報を遮断した方がいいでしょう。つまり、やネットの情報は無視しましょう。 最も大事なことは、「勉強しないこと」、「何も考えないこ

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    wideangle 2012/08/20
  • 科学は疑似科学に勝てません - バッタもん日記

    私は大学時代は至って不真面目な学生だったので、ろくに勉強しませんでした。研究室に所属して、専門分野のみに集中するようになってからの勉強量(読んだ論文の数)には自信がありますが、基礎的な勉強をかなり疎かにしたので、色々と無知を晒しております。当然ながら科学哲学などまるで勉強しておりません。普段は「素人が専門家のやることにケチを付けるな。まず勉強しろ」などと言っている割には自分には甘いので、科学について駄文を書きます。 私の科学(自然科学)に対する捉え方は次の通りです。 「科学はこの世界(自然現象)を説明するための手段(哲学)である。当然、唯一絶対ではないし、万能でもない。しかし、今のところ科学を上回る手段は存在しないので、科学を信用する」 この考え方は特におかしなものではないと思います。 昨年の東日大震災以降、疑似科学が大きな影響力を持つようになっています。 「疑似科学」の定義は難しいので

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    wideangle 2012/08/20
  • 漫画「バンビ〜ノ!」のミスに感じた「料理の定義」の難しさ - バッタもん日記

    小学館の週刊誌「スピリッツ」に「バンビ〜ノ!」という漫画が連載されています。イタリア料理店を舞台とした若い料理人の成長譚です。今週号で見逃せないミスがあったので記事にします。 劇中ではトマトの致命的な病気が世界的に大流行してトマト生産が壊滅し、トマトが手に入らなくなってしまいました。イタリア料理トマトが使えないのは大問題です。しかし、トマトはもともと南米原産で、大航海時代にヨーロッパに導入されるまでは料理に使われていませんでした。そこで、大航海時代以前のイタリア料理を再現することで、「トマトなしのイタリア料理」を作ろう。というのが今回の粗筋です。 ミスとは、大航海時代以前の「古代ローマ」、「ルネサンス」時代のイタリア料理を再現するはずなのに、トマトと同様に南米原産で、大航海時代にヨーロッパに導入されたジャガイモが使われていることです。結論から言ってしまうと、作者と編集部の単純な調査不足で

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    wideangle 2012/06/24
    とんかつを和食に入れていいのか問題とかあるもんなあ…
  • 俺は正しい。根拠はお前が出せ。 - バッタもん日記

    何だか上のタイトルのようなことを大真面目に言う人、さらにはそういう人を支持する人が増えているようで不安です。 例1:「○○という事実がある」「情報源を出せ」「今から探す」 例2:「××は放射能が原因だ」「根拠を出せ」「自分で探せ。甘えるな」 例3:「米のとぎ汁は放射能を防ぐ効果がある」「実験で証明しろ」「効果がないと実験で証明しろ」 私は論理学には無知ですが、これはただの説明責任の転嫁であり、詭弁としか思えません。 この手の方々が重症化してある種の教祖のような存在になってしまうと、客観的に考えることができなくなり、「根拠など必要ない。俺が正しいと言っているのだから正しいのだ」と豪語するようになります。 実例; http://twitter.com/#!/iiyama16/statuses/162144926803558400 こんなホラ吹きジジイが支持を集めているところを見ると、人間は信じ

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    wideangle 2012/02/29
  • 陰謀暇なし みんな陰謀が悪いんや この陰謀が目に入らぬか - バッタもん日記

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    wideangle 2012/02/22