新型コロナが浮き彫りにした「ある格差」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がもたらした「生活の変化」について考える機会が増えている。「ニューノーマル」や「新しい日常」などと言われるものだ。 しかし筆者は、新型コロナウイルスが「なにか新しいことを引き起こした」とは考えていない。むしろ、かねて存在していた課題や、それら課題の変化がはっきりと可視化され、さらにはその変化が加速された……というのが実相ではないか。 そうした課題のなかでも、最も大きなものの1つが「通信環境の格差」だ。過去、通信環境の格差とは、「都会と地方」のあいだに横たわるものを指す言葉だった。 ところが現在は、所得や年齢層による差のほうが大きくなっている。コロナがあらわにした新たな通信格差とはなにか? 今回は、この点をあらためて考えてみたい。 「スマホしかない」通信環境をどう考えるか 3月初旬に学校が一斉休校になり、翌4
![コロナが可視化した日本の課題 「公平なネット接続」を生存権に! (西田 宗千佳)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e35fa8eda7ca2750969b82696bf5edaa4d62a6ad/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F8%2F1200m%2Fimg_98b3666881e691784116a87a44747a5159237.jpg)