薩摩の五代友厚や長州の伊藤博文、井上馨、坂本龍馬(土佐脱藩)ら、西南雄藩の人物と深い親交を結び、幕府が倒れたあと、自らを「徳川幕府にとって最たる叛逆人」と自戒するほど倒幕運動に加担した。また、日本産業の骨格を築いていく三菱の始祖、岩崎弥太郎が土佐藩士のころは、頻繁に武器の取引を行った。佐賀藩とは日本初の洋式炭鉱を開発し運営した。三菱とはその後も堅い信頼関係で繋がり、晩年は顧問を勤めた。 グラバーは間違いなく明治という国家の、建国の一助となった外国人である。勤皇の志士の1人であったと言っても過言にはならない。それは故国スコットランドがイングランドの重圧に苦しめられてきた長い歴史を背景にしていたから、と憶測されるからだ。 スコットランドのサムライたち
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