本書では、思考力が高いことを「地頭力がいい」と呼び、その力を試したり鍛えたりするツールとして、「フェルミ推定」というものを紹介しています。 このフェルミ推定とは、仮説やフレームワークなどでロジックを押さえながら、分かっている情報だけで、前提条件を置きながら、「部分→全体」、「全体→部分」を推測し、結論(仮説)を導き出すといったものです。 これは、コンサルティング会社の面接などでもよく使われているもので、解答者が単に答えを「知っていた」のか、それとも「考えた」のかを区別し、「考える力」を試すために有効です。 典型的な質問としては、「日本全国にマンホールはいくつあるか?」とか「東京都内に電柱は何本あるか?」などがあります。 私も以前コンサルティング会社にいた際、ITコンサルティング部門から、戦略コンサルティング部門に異動する際の面接で、このフェルミ推定でテストされたのを覚えています。その時の質