Windows Subsystem for Linux(以下WSLと略す)に組み込まれたUbuntu Linuxは標準的な設定のままであり、そのままでは気になるところがいくつかある。前回は、X Window Systemを導入してGUI環境を作ったが、環境自体を変更してWindowsのコンソール環境に合わせる方法もある。最後に、WSLの仕組みについて簡単に解説する。 Linuxの設定を変更する Linuxでは、/etc以下にシステム全体の設定が置かれる。また、ユーザー個別の設定は、ホームディレクトリーにあるファイルで行う。このとき、lsコマンドなどで表示させないようにピリオドで始まるファイル名を使うのが普通だ。lsコマンドでは-aオプションをつけると、ピリオドで始まるファイルを表示するが、そうでないときには、ピリオドで始まるファイルは、Windowsでいう「隠しファイル」のように扱われる。