子宮頸がんにかかった母親が出産した際に、子どもが羊水に混じったがん細胞を吸い込み肺がんを発症した例を発見したと、国立がん研究センターなどのチームが7日、米医学誌に発表した。母親のがん細胞が羊水を介して子どもへ移行するケースが報告されるのは世界で初めて。チームは「生まれてくる子のためにも母親の子宮頸がん予防は重要だ」としている。 チームは、1~6歳のときに肺がんと診断された男児2人と、それぞれの母親の遺伝子解析を実施。子どもの肺がん細胞は、いずれも母親由来の遺伝情報を持っていることが分かった。 2人の母親は出産時や出産後に子宮頸がんの発症が確認された。