第3回 メーカー乱立、スマートフォンに活路を求める山寨機:山根康宏の中国携帯最新事情(1/2 ページ) 年間2億3000万台、無視できない存在の山寨機 最近日本でも山寨機の名前を聞く機会が増えている。山寨機とは「山のとりで」、すなわち古代中国で政府に反抗し、山にこもった山賊の俗称からつけられた呼び方だ。中国では携帯電話を製造し販売する際にネットワークへの接続認可を受け、また製品には付加価値税を収める必要がある。ところが山寨機はそれらを無視してメーカーが勝手に生産販売している製品なのである。中には端末識別番号(IMEI)を取得せずに他の端末と同一のものを複製して付けているものもある。 さしずめ日本で言えば、TELECの証明を受けずにメーカーが端末を販売しているようなものだ。この山寨機は大手から中小までメーカーの数は数百以上あると言われているが、中には個人レベルで製造に手を出す例もあるなど、何