泉鏡花は、36歳から65歳で亡くなるまでの約30年間を麹町土手三番町、下六番町で過ごした千代田区にゆかりの深い文学者です。 本展は、鏡花生誕140周年を記念し、これまで泉鏡花の生涯や作品にあまり馴染みのなかった方にも楽しんでいただける展示です。鏡花の人生に影響を与えた人物や出来事を追いながら、その人物がモデルとして描かれている作品や、その人物が関わった作品をパネルで紹介します。また、7月29日~8月28日の期間限定で、石川近代文学館所蔵の鏡花の直筆葉書や、俳優喜多村緑郎の「鏡花さんの思出」の原稿など貴重な資料も展示します。 鏡花の人生や交友関係を知ることで、作品の味わいも変わってくることでしょう。また、生誕140年を記念して、各地で展覧会やイベントが開催されます。それらを楽しむためにも、鏡花の生涯と作品をふり返ってみてはいかがでしょうか。 関連展示『絵本 化鳥』原画展 場所:千代田図書館9
2023年2023年2月28日:【英訳】森博嗣『すべてがFになる』の英訳 The Perfect Insider (清涼院流水英訳)発売。 2023年2月28日:【英訳】アメリカで佐藤究『テスカトリポカ』の英訳 Tezcatlipoca (Stephen Paul訳)発売。 2023年3月30日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『水車館の殺人』の英訳 The Mill House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売。 2023年5月2日:【英訳】アメリカで中村文則『その先の道に消える』の英訳 The Rope Artist (Sam Bett訳)発売。9冊目の英訳書。 2023年5月2日:【英訳】アメリカで恩田陸『蜜蜂と遠雷』の英訳 Honeybees and Distant Thunder (Philip Gabriel訳)発売。(イギリス版も
『読本研究』(全10輯)、『読本研究新集』(全5集)刊行から8年が経ち、このほど「読本研究の会」が再開されるとのことです。【「読本研究新集」第六号(復刊第一号)は平成二十六年六月に刊行予定】、【5号継続して年1回刊行する】予定とのこと。 また、再開に伴い会員を募集中です。会員には以下の4種があります。 Ⅰ 維持賛助会員(会の趣旨に賛同し、本会の維持・発展を担う者。「読本研究新集」に執筆できる) 会費年額七〇〇〇円 Ⅱ 一般会員(「読本研究新集」に執筆できる) 会費年額四〇〇〇円 Ⅲ 学生会員(「読本研究新集」に執筆できる専職ない会員含) 会費年額二〇〇〇円 Ⅳ 購読会員(「読本研究新集」を購読する者、団体〈研究室・図書館等〉) 会費年額二〇〇〇円 入会をご希望の方は下記案内をご覧のうえ、事務局までご連絡ください。 ●「読本研究の会」再開のお知らせと入会のご案内(PDF) ●読本研究の会事務
Home » 29.5.13 もうひとつの「グループ」 by 連絡先 有吉佐和子の処女長編、その名も『処女連祷』が面白過ぎた。 戦後、R女子大学を出た七人の仲良しグループの女子たちの行く末を描いた…というストーリーを聞いて、これはバッサー女子大の女子グループについて書かれたメアリー・マッカーシーの大傑作『グループ』と同じではないかと興奮して取り寄せたのだ。 しかも『グループ』よりも、『処女連祷』の方が発表が早いのである。 読んでみたら、実際に『グループ』に非常に似ている小説ではあった。仲間の結婚や自殺があるところまで一緒だ。職業を持ちながら、三十を過ぎても「処女」であることをもてあまし、プライドを持てず劣等感に苛まれる女たちの自意識は、「処女」を「結婚」「モテ」に変えれば今に通ずる。当時は処女を捨てるということは結婚を意味していたわけだ。全然古くない。これが絶版になっているのは、そう、『
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2013年04月23日00:00 カテゴリようしょ A Concise Chinese-English Dictionary for Lovers 二十代前半の中国人女性が語学留学のためにロンドンへ行く。 英語はほぼできない。カタコトである。そのカタコトの英語で文章を書く。 当初はただたどしいどころか、文法は無視され、時制は間違っているし、動詞のない文章だってへっちゃらである。それが次第に、うまくなるのは、始終、辞書を持ち歩いて調べるということもあるが、一人で入った映画館で知り合った、イギリス人の中年男性といっしょに暮らすようになってからだ。 Xiaolu Guo『A Concise Chinese-English Dictionary for Lovers』(VINTAGE BOOKS)の著者は中国人女性で、おそらくはその実体験がこの小説のなかに生かされているのだろう。 外国語とどのよう
半年ほど前から国書刊行会よりボルヘスの『バベルの図書館』が重厚な装丁のもとに新編として刊行され始めた。私の記憶によれば同じ内容のアンソロジーは既に同じ版元から出版されていたが、確か作家ごとにまとめられていたため、いちいち買い求めるには煩雑であり、私は長く敬遠していた。今回の新編は作家ごとではなく国ごとの合本、つまりアメリカ編、イギリス編、フランス編、ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア編、ラテンアメリカ・中国・アラビア編の五部によって構成され、イギリス編のみ二巻、ほかは一巻にまとめられている。以前より関心をもちながらも、読むきっかけがなかった作家が多く収録されていることもあり、この機会に最初に刊行されたアメリカ編をやや時間をかけて通読する。 周知のごとく「バベルの図書館」という叢書はアルゼンチンの作家、ホルヘ・ルイス・ボルヘスが古今東西の文学の中から選りすぐった短編のアンソロジーである。した
『思想』2013年5月号より「グリッサンの〈全-世界〉」と題した連載論考を始めました。エドゥアール・グリッサンとはどういう書き手であったのか。その思想、その文学にはどんな特徴があるのか。そういった問いを〈全-世界〉をキーワードに考えてゆきます。学部の卒業論文以来親しんできた作家に...
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