生成AI(人工知能)をITシステムの構築に活用する動きが進んできた。代表的なのがシステム開発だ。生成AIがコーディングの候補を提案するなどでプログラミングを支援する。こうした生成AIをシステム構築全般に活用する動きは、運用保守業務の1つである障害対応にも広がりを見せている。今回は日本IBMの取り組みを紹介する。 ITシステムにおける運用保守とは、システムなどを安定稼働し続けるために管理・維持する活動だ。稼働状況の監視や脆弱生対応など、様々な業務がある。この1つである障害対応は、システムなどで発生するエラーや不具合を検知し原因を突き止めて解決する業務だ。障害対応に生成AIを活用することで、障害対応にかかる時間を短くしたり品質向上を図ったりする狙いがある。