クウェー川鉄橋に関する前回の記事の終盤で、ド派手な中国寺院の景観トラブルについて軽く触れましたが、何も上座部仏教と大乗仏教がタイでいがみ合っているわけではありません。 むしろその逆。例えばネットで拾った片岡樹さんの論文『中国廟からみたタイ仏教論』では、タイに渡ってきた中国系移民の信仰に対する姿勢が以下のようにまとめられていました。 本国で大乗仏教にすでに馴染んでいた彼らは、上座仏教寺院への参拝に躊躇することもなく、仏教徒タイ人が崇拝する対象をも自分たちの宗教のなかで受け入れてきた タイの華人はその他の地域よりも一般的に同化傾向が強く、現王朝も華人の帰化を促進。結果、タイ族か華人かを区別するのもナンセンスに思えるくらい、両者はごく自然に交わっています。 クウェー川鉄橋近くの北碧觀音福壽宮(Guan In Temple)は、あくまでも建設に至る経緯がまずかった稀なケースであって、タイにおいては
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