「さっぽろ雪まつり」で自衛隊が伊勢神宮制作――宗教と観光、公金支出に疑問 週刊金曜日 3月4日(月)16時56分配信 自衛隊が靖国神社の雪像を作る日も遠くない――。二月一一日に閉幕した「さっぽろ雪まつり」(札幌市・札幌市教委などで構成する実行委主催)に、陸上自衛隊の全面協力によって「伊勢神宮」の大雪像が作られた。雪像の周りには同神宮ののぼり旗が立ち並び、特設舞台では法被姿の男たちが「神話」や「遷宮」について説明。雪像の下には「陸上自衛隊」の大文字。まるで神道が陸自の“公式宗教”になったかのようである。 憲法八九条は「公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため(中略)これを支出し、又はその利用に供してはならない」と政教分離を定めている。同祭りには札幌市が約二億三〇〇〇万円を助成。天皇を神と位置づけ侵略戦争に突き進んだ過去の歴史を考えれば、「自衛隊の伊勢神