第三回はこちらをご覧ください。 田原: もう一つ、質問させてください。AIJの失敗は結局、基本的にはレバレッジですよね。つまり100万円しかないお金で、2億円、3億円の商売ができるようになって、結局それを全部すっちゃった。たとえばアメリカのリーマンブラザースが倒産した辺から、世界で「あいつらは欲が深すぎる。金儲けのことしか考えていない」という声が強まった。こういう批判と社会企業みたいなものは関係があるんですかね? あまり関係がないのかな? 慎: どうなんですかね。どのくらい関係があるかはわからないですが。 いまおきているのは健全なバブル 西田: 僕は関係ないと思います。今社会的企業が盛んに採り上げられているのは、一種の健全なバブルのようなもので、それはどういうことかと言うと、今年の1月1日の日経MJ(流通新聞)の特集が「社会貢献とマーケティング」というものだったんです。これは大きな特集で、