印刷 見つかったポップコーンの化石。横棒の長さは2ミリ(米科学アカデミー紀要から) 人間は6700年前にはポップコーンを食べていたかも――。米スミソニアン自然史博物館の研究員らとペルーの国立歴史アカデミーなどのグループがトウモロコシの化石を見つけ、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。 化石が見つかったのはペルー北部の遺跡。放射性炭素を使う年代測定ができたトウモロコシの化石としては南米最古の6700〜3千年前のものと判明した。形状などから、ポップコーンに使われる種類だという。焦げたものもあり、炒(い)ったり、粉にしたりして食べていたらしい。 トウモロコシは9千年前にメキシコで栽培が始まり、8千年ほど前に各地へ広がり、多様な種類に分かれたと考えられている。(竹石涼子)