群馬大教育学部の早川由紀夫教授(火山学)が、自身の短文投稿サイト「ツイッター」で、東京電力福島第1原発事故をめぐる不適切な発言を繰り返したとして、大学から訓告処分を受けていたことが8日、早川教授への取材で分かった。 早川教授は、放射性物質に汚染された農作物の危険性を訴える趣旨で「福島県内の毎時2マイクロシーベルト以上の水田で稲を育てている農家は撃つべきである」「セシウムまみれの干し草を与えて毒牛をつくる行為も、セシウムまみれの水田で毒米をつくる行為も、サリンを作ったオウム信者と同じ」などと発言。福島第1原発周辺で耕作を続ける農家を批判していた。 群馬大は7日付で、福島県の被災者や農家に対する配慮を著しく欠く不適切な発言として処分した。 早川教授は処分について「言論の自由の根幹にかかわる。大学の自殺だ」と批判。群馬大は「処分は公表しない」としている。ネット流言、漠然と「不安」駆り立て 専門家