甲賀流忍術を継承し、三重大の社会連携特任教授に就任した川上仁一さん(62)が31日、同大の定例記者会見で「史料に基づいた実像の忍術を学問としてまとめたい」と抱負を語った。 川上さんは今後の活動について、史料を解析し、目録や現代語訳をつけたり、学生に護身術や相手のしぐさから情報を読み取る技術を伝えたりすることなどを挙げた。 川上さんは「忍術は知恵、技の実践、精神が合わさっている。三重から世界に向けて正しい忍者の姿をPRしていきたい」と述べた。 内田淳正学長は「アメリカでセミナーを開くなど国際的な活動もしている。忍術学は現代社会にも通じる領域で、ぜひ活躍してもらいたい」と話した。