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ブックマーク / font-da.hatenablog.jp (10)

  • 性暴力加害者の心理 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    性犯罪をおかして、逮捕され服役した人の手記が掲載されています。加害者として経験を話す人は多くないので、参考に挙げておきます。(加害についても触れられているので、リンク先の閲覧にご注意ください) 「【追記あり】元露出狂が綴る防犯対策」 http://anond.hatelabo.jp/20140103224112 この加害者は匿名で、被害者または被害者になりやすい女性に対して、防犯対策と称して「自衛」の方法を綴っています。この記事が「有用だ」「参考になる」と思う人がいるかもしれませんが、私は「加害者が、被害者に自衛を求める」という発想にある種の奇妙さを感じました。その奇妙さは、性暴力加害者に(直接・間接的に)接したり、調査報告を読んだりするたびに感じるものと同じです。 加害者が「自分がどうすれば加害をやめられるのか」ではなく、「あなたがこうすれば、自分は加害をせずにすむ」と述べること。その背

    性暴力加害者の心理 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 「風俗で働く」ことを怒ることは百害あって一利なし - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    目次 1.「風俗で働く」若い女性に説教する婦人科医 2.風俗で働く若者への説教の弊害(社会的な問題) 3.自分を大切にできないこと(心理的な問題) 4.支援者こそが学ばなければならない 5.情報をアップデートすること 1.「風俗で働く」若い女性に説教する婦人科医 婦人科医の河野美代子が、風俗で働く(若い)女性たちへの警鐘を鳴らしている。河野さんによれば、性風俗店で働く若い女性たちは「あまりにも無防備」だという。近年は、簡単にセックスワークに従事できるようになり、性感染症にかかったり、望まない妊娠をしてしまったりして、婦人科を受診する。まだ高校生の子どもたちもいる。その子たちへ、河野さんは医者の立場から「こんな無防備なことをしていてはあなたの体がダメになってしまう」と説教するという。さらに、仕事中に殺されたセックスワーカーについてはこんな風に書く。 殺されてしまった女性もいます。警察に協力を

    「風俗で働く」ことを怒ることは百害あって一利なし - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 性的虐待を受けた子どものための本 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    少し古いまとめなのですが、子どもの頃に、性的虐待を受けたかたが、体験をツイッターで書いています。 「性的虐待を受けた子供のその後」 http://togetter.com/li/77543 記憶が四十年も消えず恐怖も拭い去れない。誰にも言えなかったことが尾を引いた原因ではないかと推察されています。最後に次のように締められています。 大人はそれに気づいてやらなきゃならないんじゃなかろうか。どんな方法があるのか、わからないけど。気づかなきゃ被害に遭う子供達は減らないもの。 これいついては、子どもに、性的虐待について話し出すきっかけを作るための「ライオンさんにはなそう」という絵があります。 ライオンさんにはなそう―いやなことがあったけど、はなすのがこわいの 作者: パトリシア・キーホー,キャロル・ディーチ,田上時子出版社/メーカー: ビデオ・ドック発売日: 1991/06/01メディア: 単行

    性的虐待を受けた子どものための本 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 産むことと産まないことの間 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    予想以上に、前の記事*1が盛り上がってしまい、書いた人も驚いています。 私が「産みたい」のか「産みたくないのか」が気になってしょうがない人も多いようでした。でも、産みたい/産みたくないという気持ちは二値的なものではないし、単線的なものでもありません。私はそのどちらかの気持ちに、自分を縛るつもりもないし、詳細を述べるつもりもありません。 他方で、産む/産まないの行為は二値的なものです。事実としてどちらかでしかありえません。そして、その行為は「私」の自己決定に基づいて行われたとみなされます。それは、Aという地点からBという地点へ移るようなものです。そして、一度、移動するとBには戻れません。「親でないもの」から「親」になるというのは、「親」の定義を何とするかはともかく、そういう行為です。どこかで、親になることを自己決定して、親になるのです。気持ちの上では複雑な思いも、行為として現れるときには産

    産むことと産まないことの間 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 「子どものこと、ちゃんと考えたほうがいいよ」という暴力 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    私は31歳になった。男性のパートナーと同居しているので、表向き上、「幸せなヘテロのカップル」ということになっている*1。子どもはいない。たぶん、持つことはないだろう。 このたった三行を書くために、ものすごく緊張する。私にもそれなりに事情があるのである。その詳細を他人に言う気もしない。だからと言って、「産まない」と固く決意しているわけでもなく、ふらっと産むかもしれない。だが、ピルを飲んでいるので偶然の妊娠の可能性も低く、順当にいけば私は子どもを産まないだろう。 そこに、こんな言葉が降ってくることがある。 「子どものこと、ちゃんと考えたほうがいいよ」 私は黙って、困った顔をして笑う。なぜ「産まない=考えていない」のだろうか。散々、考えた挙句、産んでいないのだ。 だいたい、「考えろ」「考えろ」って、どうやって考えるのだ。この社会は、妊娠出産に関する費用の負担も大きく、産んだ後の保育も十分に整備さ

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  • 生活保護とシングルマザー - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    現在、ある芸人の母親が生活保護を受けていた件が、マスメディアでもネットでも大きな話題になっている。問題となったのは、その芸人の母親が「不正受給」していたのではないかという疑惑が持ち上がったのだが、当事者の記者会見により、「不正受給」でないことは明らかになった。それでも、「生活保護の不正受給が多い」のだという一部政治家によるキャンペーンがはられ、生活保護費の減額や、扶養家族への(プライバシーの侵害につながることが懸念される)調査の厳格化が政策として提言されている。 今回の、一部政治家のキャンペーンでは、生活保護受給者の家族の扶養責任がやり玉に挙げられている。しかし、ツイッターなどで盛んに言われているように、原家族に暴力があるために、逃げる手段として生活保護が必要な人たちがいる。特に親からの虐待に苦しむ人にとって、家族から離れる手段として生活保護は大事なライフラインとなっている。もし一部政治

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  • ヤンデレ――少女の「病み」に託されたもの - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    id:amamakoさんが次のエントリを上げている。 相互理解不可能性としての「狂気」を噛み締めて、それでもコミュニケーションをしていく 「ひぐらしのなく頃に」という有名なゲームが題材になっている。私はプレイしたことはないが、*1よく話題に上るので、概観は知っている。amamakoさんは、ゲームのキャラクターの特徴を説明した後、次のような問いを立てる。 このようなキャラクター設定が好かれる背景には、当然「ヤンデレ萌え」というオタク界の一つの流行がある。好きすぎて精神を病み、「狂気」の領域に踏み込んでいった女の子に萌えるというこの欲望。改めて考えてみると、当に最悪最低な欲望だ。 だが、それにしても人は何故ヤンデレに萌えるのか。まぁ、ヤンデレ萌えを語る人間も、その大部分はただ流行りに乗っているだけのにわかバンピーであることは明らかなのであるが*4、しかし一部に気で「ヤンデレ」という属性に囚

    ヤンデレ――少女の「病み」に託されたもの - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • AVのファンタジーについては、男子同士で話し合ってください - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    清田友則(@tomonorikiyota)という学者のツイッターでの発言が話題になっている。清田さんの専門は現代文化論で、主にセクシュアリティを扱っているらしい。しかし、発言がすさまじい。きっかけになったのは、自分の授業に参加する女子学生に向けて「AVの『親子丼』について聞いてみよう」と発言したことである。ご人は、発言を削除したらしいが、以下のコメント付きで引用された方のログが残っている。*1 セクハラですやめてください RT @tomonorikiyota: そういえば、アダルトのジャンルに「親子丼」というのがある。/ 母子密着タイプで、かつレイプ願望をもつ女性にとっては、強烈すぎるほど享楽をもたらすジャンルではあるまいか。今度うちのゼミ生女子に聞いてみよう。 https://twitter.com/#!/shirayuki1030/status/191495238077005824

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  • 「迷走する両立支援」2010 〜格差と少子化の国のワークライフバランスは、いま〜  - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    こんな電子書籍が発行されています。無料で読めます。 「迷走する両立支援」2010 〜格差と少子化の国のワークライフバランスは、いま〜 http://p.booklog.jp/book/40576 この電子書籍は、『迷走する両立支援』の作者である萩原久美子と、「イクメンプロジェクト」を推進してきた厚労省の山口正行の対談を記録したものです。 迷走する両立支援―いま、子どもをもって働くということ 作者: 萩原久美子出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス発売日: 2006/07メディア: 単行購入: 12人 クリック: 85回この商品を含むブログ (40件) を見るこうした対談は、出版社が販促として企画することが多いですが、これは読者の側からの発案で行われたものでした。電子書籍の前書きで、企画の中心となり、当日の対談の進行も務めた山口理栄は、初めてこのを読んだときに「仕事育児の両立支援と

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  • 悲しい漫才(M-1グランプリ 2010) - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    今日、M-1グランプリで、「笑い飯」が優勝した。例年、途中で負けて敗退しても、ボケをかまして笑いをとる西田だったが、今年は目が潤んでいた。それを見て、こっちまでグッときてしまった。私にとっても、2003年にみた「奈良県立博物館」のネタを見て大笑いしてから、長かったなあというかんじだ。 去年のM-1で「笑い飯」が見せた「鳥人」のネタは、ずいぶん話題になった。首から上が鳥で、首から下が人間の「鳥人」というおじさんのネタである。そして、今年はそのネタのアレンジ版で、腰から下がトナカイで、腰から上が人間の「サンタウロス」というおじさんのネタだった。 どちらも、異形のものが子どもの前に現れるという設定である。「笑い飯」は、その異形のものを排除したり、嫌悪したりすることて笑いをとるわけではない。驚いたり、突っ込んだりして、積極的に絡んでいく。奇妙なものと、子どもとのコミュニケーションというかたちがとら

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