2012年の世界の携帯電話出荷台数は18億台にとどまり、前年比4%増と2009年以来の低成長になる見通し――。こうした市場予測を米IDCが現地時間2012年6月6日に公表した。低成長の理由としてIDCはフィーチャーフォン(従来型携帯電話機)の落ち込みが激しいためと説明している。フィーチャーフォンの出荷台数は前年比10%減となる見込みで、景気の先行きや雇用の不安から人々が買い替えを控えるとしている。 一方でスマートフォンの出荷台数は前年比38.8%増の6億8600万台に達する見通し。通信事業者による端末代金の割引、平均販売価格の下落、スマートフォンの認知度向上、端末の多様化、データプランの低価格化などが要因という。またIDCは、今後、米Googleの「Android」、米Appleの「iOS」、米Microsoftの「Windows Phone」のスマートフォン市場成長への寄与度が高まってく