業務改善やシステム化の上流工程では、業務の流れを把握するために「業務フロー」を作成します。ここで作成される業務フローは、システム化や運用設計など後工程でも利用されます。 前回は、業務フローを作成する際の重複や漏れを抑制する方法について説明しました。今回は、業務フローという成果物の作成にばかり目が行ってしまい、業務フローを作成する本来の目的を見失って使い物にならない成果物を生み出してしまったケースについて見ていきましょう。 病状:作成した本人も手こずる代物 製造業A社は、基幹システムが老朽化したためシステムを再構築することになりました。まず業務改革を行い、あるべき新業務を定義した上で、それに適したシステムを構築しようという方針を立てました。 そこで、業務改革を外部のコンサルティング会社B社に依頼。B社のコンサルタント3人がA社の業務担当者にヒアリングしながら、新業務の流れを業務フローにまとめ
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