何が起こったの? CentOSプロジェクトがCentOS Streamに開発をシフトしていくことを宣言しました。これに伴ってRHEL 8の再構築としてのCentOS Linux 8は2021年に終了予定となりました。 ref: https://blog.centos.org/2020/12/future-is-centos-stream/ CentOSはLinuxの2大ディストリビューションの一つであるRed Hat Enterprise Linuxから商用パッケージを抜いてリビルドしたバージョンです。 商用パッケージが抜いてあるため、サポート無しで良ければ無料で本番環境で利用できるという事でOSの商用サポートを必要としないようなケースでよく利用されています。 今回、CentOS Linuxが終了してCentOS Streamになる事でCentOS終了!? という感じで一瞬ビビりましたがそ
私が所属する東京大学理学部情報科学科では三年の冬学期に CPU 実験という実験授業が開講されています。本稿ではその簡単な説明をした後、その実験の一環として約一ヶ月ほど取り組んだ「Linux が動作する RISC-V CPU を自作するプロジェクト」で何をしたか、またどのような成果を得たかについて紹介したいと思います。 本稿を読むその前に 弊学科では「XX 年度に教養学部から理学部情報科学科に進学してきた学生」を「XXer」と呼ぶ文化があります。本稿ではこの表現を断りなく用います1。また私は普段 Web が好きでもっぱら Web セキュリティに関することを追いかけているだけのしがない学部 3 年生なので (私についての情報は ここ に大体まとまっています)、こういう低いレイヤのことは未だによく分かっていません。あくまで素人の記事だとご理解いただけると嬉しいです。誤りの指摘や質問があれば、ここ
はじめに なんらかの理由によってOSやOSカーネルに興味を持つ人は多々います。しかし、その次のステップとしてどんな本を読めばいいんだろうと思っている人はこれまたいっぱいいます。そこで、長年Linuxカーネルにかかわってきた筆者がこれまでに読んでよかったと思うものについてここの列挙しました。紹介するのは本だけであって、記事は省いています。もう一点、筆者が書いたものは省いています。 OSそのものに興味を持った人は、その後に興味の方向が次のような二つに分かれることが多いと筆者は考えています。 オレオレOSを作りたい 既存のOSを改造したい この仮説をもとに、それぞれについて筆者がかつて真面目に読んだ本の中から「自作OS」および「Linuxカーネル」というキーワードでよかったものを挙げておきます。Linux以外の既存OSについては語れるほどの知識はないので書いてません。 筆者について 本の良し悪し
遊びの一環でchromebookにLinux(ubuntu)を入れてRubyの開発環境を作ったので、開発環境の構築方法、使い心地等を解説していくよ。 ChromebookをLinuxに変えることができるの? できる。 そもそも、Chromebook自体がLinuxベースで作られたものなので、developer modeを利用することで、chromebook内にubuntuを入れるのが良い。 今回の実装の大雑把な流れ developer modeに切り替える croutonをダウンロードして使う ubuntuの設定 「crouton」とは、chromebook内に仮想マシン的なものを作ることができるもの。 公式ページ:GitHub - dnschneid/crouton: Chromium OS Universal Chroot Environment 今回は、croutonで仮想マシンを作
Linuxはオープンソースなので政治的にも正しいし、自分で改造すれば理論上は無限大の可能性があり、とにかくすごいです。 Macは使うととにかく宗教になってしまい信者だから全部ダメだし、オープンソースじゃないから自由じゃないです。みんながLinuxを使えば無限がたくさんになって、かなりすごいことになるとおもいます。 みなさん使うといいとおもいます。 困ることは何もありませんでした、あったとしても自分でパッチをあてれば理論上は全て解決するのでわるいアップルやマイクロソフトみたいな悪のプロプライエタリ企業の顔色を伺う必要もなく、誇り高いきもちになれます。こんなすごいOSを使える自分はきっと特別な存在なのだと感じました。 *1:たぶんDellは日本にDevelopperがいることを知らないんだとおもう。SEしかいないとおもってる *2:正気かよ *3:筆者はペーペーなのでLinux GUIの詳しい
はじめに vimdiffが使える場合はこの記事は読む必要がありません。 また、はじめには読み飛ばして下さって構いません。 エンジニアにとって、2つのファイルの比較を行うことはよくあることだと思います。 ですが最近仕事で2つのファイルの差分を誰でもすぐに読み解ける方法を考え出す必要が出てきました。なお、補足をするとそのプロジェクトではgitを導入できる段階ではありませんでした。 全員がvimを使えるならvimdiffで良いと思います。 ここでは主にdiffコマンドに関することでの視覚的なことについてメモしたいと思います。 パッチ等他の形式については Linuxエンジニアらしいパッチのつくりかた がよくまとまっていると思いますので、そちらをご覧ください。 diffコマンド 一般的に差分を取るときは普通はdiffコマンドが思いつきます。diffコマンドの差分の判定についてのオプションについてはこ
タイトルはかなり挑戦的(?)ですがあまり気にしないでください。 ※注意 このエントリで紹介しているオプション、コマンドはCentOSでしか動作確認をしていません。 その他ディストリビューションや、インストール方法によっては挙動が異なる場合があります。 「less」 使ってますか? エンジニアなら普段Linuxに触る機会が多々あるかと思います。 エンジニアのみならずMacだったりUbuntuだったりで私用PCでもターミナルが使えるようになっている方は多いかもしれません。 私は普段の仕事ではサーバの運用管理をしています。 仕事柄触る頻度が高いのはLinuxサーバです。 そして、使うのは大体CLIです。 そもそもLinuxでGUIを触る機会がなかなかありません。 大体リモートからターミナルで接続してCLIでちょいちょいっと処理をする感じですね。 GUIである場合でもLinuxを使っていればターミ
Stop using tail -f (mostly) 12 Mar 2015 I still see a lot of people using tail -f to monitor files that are changing, mostly log files. If you are one of them, let me show you a better alternative: less +F The less documentation explains well what this +F is all about: Scroll forward, and keep trying to read when the end of file is reached. Normally this command would be used when already at the e
今日は超小ネタ。 (というか、言いたいことは記事タイトルで言い切ってしまってます。) 先日、家でサーバーとして使っているPCのHDDの調子がおかしくなっていたので、データの引き上げを行おうとしたのですが、dd でパラメータをいろいろ設定するのは面倒だし、良いツールなりスクリプトなりがないかと探したところ、ddrescue というプログラムがあることを知りました。 2つの ddrescue ただ、ちょっとした罠なのですが、ddrescure という名前のプログラムは2種類あります。 http://www.garloff.de/kurt/linux/ddrescue/ http://www.gnu.org/software/ddrescue/ どちらも ddrescue で、同じ目的・機能のものですが、まったく別のソフトです。 区別して呼ぶ場合、前者は dd_rescue、後者は GNU dd
使い方PowerTOPはpowertopコマンドで起動する。 PowerTOPはカーネルやハードウェアに設定を行うので起動にはroot権限が必要だ。 PowerTOPはCLIアプリケーションで、端末が設定画面になる。 PowerTOPで特に重要なのは、起動直後に表示されるOverview画面と、省電力設定を行うTunable画面である。これらの画面はtabキーで切り替え可能だ。 Overview画面の一番上に表示されている”The battery reports a discharge rate of …“の部分が現在の消費電力である。PowerTOPによる省電力設定では、この数値をできる限り下げる事が目的になる。Overview画面には電力消費が多い順にハードウェアやプロセスが表示されており、何が電力を浪費しているのかが把握できるようになっている。 Tunable画面を見てみよう。この画
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