さて、前回は2回にわたって中国とベトナムとの関係を書いてきた。(記事はこちら→「中国に負けないベトナムから何を学ぶか」「中国も白旗?ベトナムの『じらし戦法』。 今回は、やはり読者の皆さんが興味のある中国経済について、私が行っているレアメタルビジネスの周辺から、気になっていることを挙げてみたい。ズバリ、中国バブルは崩壊するのか、崩壊するとしたらそれは何がきっかけで起こるのか、といったことだ。 一つのきっかけになりそうだったのが、今春の銅価格の急落だった。3月のコラムでも書いた通り(「銅価格急落で懸念される、中国バブルの崩壊」だが、もう一度簡単に振り返ってみよう。 今春の銅暴落で意識された、中国バブル崩壊 今年の3月7日、銅の価格が一気に10%も下落、世界の取引関係者を震撼させたのはまだ記憶に新しい。すなわち、世界の中心であるLME(ロンドン金属取引所)で、銅価格が1トン7200ドルのレベルか