熊本地震の発生から100日になるのに合わせた慰霊祭が、20人が亡くなった熊本県益城町で営まれ、遺族や住民が犠牲になった人たちを悼みました。 全員で黙とうしたあと、西村博則町長が「今も多くの人が、避難所や車の中などで不自由な生活を余儀なくされています。全身全霊を懸けて、町の復興に取り組んでいきます」と決意を述べました。 また遺族を代表して、84歳の母親を亡くした松野良子さん(59)が「母の葬儀を行えず申し訳なく思っていましたが、このように温かい慰霊祭を営んでいただき、鎮魂と慰めになるに違いありません。きょうを機に遺族や町の方たちが癒やされ、新しく始まる町の再建や復興の力となることを願ってやみません」と述べました。 参列した人たちは祭壇に花を供えて亡くなった人たちを悼みました。 一連の地震では、熊本県内で災害関連死を含む死者が64人に上り、今も3881人が避難所での生活を余儀なくされています。