TPS でいう 5S とは、「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「躾」を言う。これは、ソフトウェア開発ではほとんど関係ない--と考えている人が多い。しかし逆で、アジャイルのような持続可能な開発では非常に重要になる。 この5Sは、しっかり英語にもなっており(いくつか文献によってばらつきがあるが)、Maryの本では、Sort, Systemize, Shine, Standardize, Sustain である。要不要を区別し(Sort)、見つけやすく場所を移動し(Systemize)、いつでも使える状態に磨き(Shine)、誰でもわかるようにし(Standardize)、それをキープするルールを作る(Sustain)。 Kent Schnaith がより具体的にこの5Sを、ソフトウェア開発で例示したものを、Mary Poppendieck は本の中で紹介している。 1. 整理(Sort)