熱海市内の土砂崩れ現場で捜索にあたる自衛隊、警察官ら(C)朝日新聞社 この記事の写真をすべて見る 熱海の土砂崩れ現場 静岡県熱海市で3日に起きた土石流により、4人が亡くなり、依然として多くの安否不明者がいるなか、6日午前に生存率が著しく下がるとされる「発生72時間」が過ぎた。捜査活動に焦りが募る現場だが、今回の土石流に対する官邸の初動に専門家から疑問の声があっている。 【写真】二階幹事長が推すポスト菅の大穴はこの人 首相官邸で大雨に関する関係閣僚会議が開かれたのは、3日の夕方5時03分。熱海市で大規模な土石流が発生した午前10時半から7時間弱が経過していた。陸上自衛隊OBで、拓殖大学大学院地方政治行政研究科特任教授・防災教育研究センター長の濱口和久氏は、初動における時間の経過をこう指摘する。 「中央の司令塔としては遅すぎです。災害発生直後、現場の映像はテレビやSNSでも流れており、誰もが見