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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 羽生善治の解説

    2016年02月21日17:51 カテゴリ羽生善治 羽生善治の解説 NHK杯の解説に久々に羽生善治が登場した。羽生は不思議な人で、歳を重ねるごとにかえって若返っている感じがする。肉体、外見上は勿論年齢それなりに変化しているのだが、心がどんどん柔らかくなって、人を惹きつけずにはいられない明るいオーラを放射しているようにも見える。何か見ているだけで気分がよくなるのだ。 と、相変わらず気持ち悪くてごめんなさい。 羽生は若い頃は、もっと鋭角でこわいようなところもあった。実際、若い頃は諸発言でもかなり尖ったところがあったし、恐らくただの「いい人」ではないし、質的には非常に厳しい人なのだと思う。多分その質は今でも変わらない。 しかし、そのままで歳を重ねながら、心の状態は硬化せずに、むしろより無防備に柔らかくなっているかのようだ。肉体と違って人の心は歳をとらない。ああいう歳の重ね方をしたいものだが、

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 羽生善治名誉朝日杯(仮称)

    2016年02月15日15:48 カテゴリ朝日オープン羽生善治 羽生善治名誉朝日杯(仮称) まずは、昨日の記事の補足を兼ねて序盤について。 昨日の記事についてコメントをいただいた。 西尾さんの「矢倉△5三銀右戦法」が手元にあるので調べてみると、譜43手目▲1七桂の順はやはり後手がよいとのこと。代えて、ここで▲1四歩△同歩▲1三歩△同香▲1七桂△2四銀▲2五桂として、桂香交換を確定しておく指し方が有力だそうです。 昨日は羽生善治の「変わりゆく現代」将棋に書かれている内容を紹介したが、こののオリジナル原稿はとても古い。だから、当然その後△5四銀についても研究が進んでいるはずである。 その一例として若手精鋭の西尾明六段の著書の研究手順を教えていただいたのだが、西尾もやはり▲1七桂とする順については(「変わりゆく現代将棋」同様)後手よしと見ているそうである。但し、紹介手順が先手としては有力だと

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 朝日杯決勝羽生vs森内に潜む「変わりゆく現代将棋」の変化

    2016年02月14日15:48 カテゴリ朝日オープン羽生善治 朝日杯決勝羽生vs森内に潜む「変わりゆく現代将棋」の変化 朝日杯決勝は羽生が勝利して朝日杯三連覇を遂げた。 後手の羽生が急戦矢倉でやや古い形を採用したのだが、それについて感想戦において二人で次のような会話がかわしたそうである。 森内九段「羽生さんのに書いてあったと思うんですけど、思い出せなかったですね」 羽生名人「よく覚えていません」 とても和やかな雰囲気だったようだが、素人なりに調べてみると羽生の恐ろしい勝負術が明らかになった。 急戦矢倉については、渡辺と羽生が永世竜王をかけた竜王で画期的な変化があった。 まず、第六局において、先手羽生後手渡辺で急戦矢倉になった際に、△5五歩▲同歩▲同角と進んだ場合に、朝日杯では▲2五歩としたわけだが、ここで▲7九角とするのも有力である。 そして、羽生の「変わりゆく現代将棋」でもこの順に触

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : アウトデラックスの加藤一二三と村田兆治

    2016年01月15日14:52 カテゴリ アウトデラックスの加藤一二三と村田兆治 村田兆治は普段バラエティには出ないらしいが、番組のプロデューサーが熱心な野球ファンで再三出演を口説いて、番組出演を受諾したらしい。ところが、登場するやいなや、いきなり自分のペースで喋りまくり、バラエティ慣れした面々を煙に巻く。「マサカリ流」である。 素人相手にいきなり硬球であの伝説のフォークを投げつけたりしていた。 あの伝説のフォークボールの為に、ボールをはさんでグルグル巻きにしてそのまま寝たりしたそうである。腱鞘炎になったが、フォークがより鋭く落ちるようになったとのこと。実写版「巨人の星」である。 「その後、フォークボールをホームランされた事はないです。」ちょっと、我らがひふみんの「棒銀無敵」発言と通ずるものがある。 だけど、村田のフォークは当にすごかったんだよ。最近では大谷翔平が150キロ台のフォーク

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : THE21ONLINE羽生善治インタビュー

    2016年01月16日19:24 カテゴリ羽生善治 THE21ONLINE羽生善治インタビュー THE21ONLINE羽生善治インタビュー とても良質なインタビューで読み応えがあった。 前半の情報に固執せず情報を捨てる勇気が必要という話は将棋の世界に限らず、現在の情報過多な世界で我々が生きていく上での重要なヒントになるだろう。 後半の、「5%しか見えていなくても、全体像についての仮説を立ててみる」というのは、羽生の将棋の強さの秘密が明かされたようでもある。 かつて、渡辺明が、自分もよく天才と言われるが、当に天才だと思うのは羽生さんだけで、よくわからない局面で結果的に勝ちにつながる手順を選択してくる、という意味のことを述べていた。 まさしく、普段から5%で全体像を把握しようとするイマジネーションの訓練をしているからこそ、普通は判断できない局面でも見通しを立てる事が可能なのかもしれない。 そ

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 谷川浩司会長の王将戦前夜祭挨拶

    2016年01月18日17:02 カテゴリ 谷川浩司会長の王将戦前夜祭挨拶 王将戦の前夜祭で、谷川浩司会長がこんな発言をしていた。 「郷田さんは44歳、羽生さんは45歳になりました。お二人を年寄り扱いするわけではないのですが、合計89歳のタイトル戦は、大山名人のころはさておき、最近では珍しいことです。(中略)また、いまの将棋界は20代の若手棋士がだらしないので、若手棋士たちもこの七番勝負をしっかりと見て、タイトルを獲るにはこれだけ将棋に打ち込まなければいけないのだと、そう感じてほしいと思います。」(王将戦中継ブログより) とても、谷川先生らしい言い方だなぁと思った。「20代の若手棋士がだらしないので」というのは、勿論谷川流の叱咤激励なのであって、もっと頑張ってくださいという意味である。そして、今の谷川の実績や立ち位置などを考えれば、もうこういう事を言っても十分許されるだろう。 ただ、例えば

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 真の佐藤ナンバーワンは誰だ?

  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 王座戦が終わって

    2015年11月01日16:52 カテゴリ王座戦羽生善治 王座戦が終わって なんせ、ここのところの佐藤天彦の充実ぶりも将棋の内容の良さも勢いも凄すぎた。だから、いくら私が強度の羽生ファンでもさすがに今回はちょっと大変なのではないかと思っていた。それなのに追い込まれたところからのこの防衛。今まで何度も言われてきたことだが、羽生善治とは一体何者なのだろうか? 佐藤天彦の最近の大きな武器になっていたのは後手番での横歩取りである。横歩取りは定跡研究がきわめて重要な戦型で佐藤も大変深いところまで研究しているようだ。 しかし、こと研究ということなら、他にもよく調べている若手棋士はいくらでもいるだろう。いや、むしろ佐藤以上によく知っている若手棋士もゴロゴロしていそうだ。 しかし、佐藤の場合はそうした定跡研究よりも、中終盤以降の力が抜群に強い。トップレベルでも群を抜く深い読みがあると同時に、多少悪くなった

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 「せんちゃん」のニコ生

  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 「人間的、あまりに人間的な」行方尚史の名人戦 その2

    2015年05月30日15:24 カテゴリ名人戦羽生善治 「人間的、あまりに人間的な」行方尚史の名人戦 その2 第四局の終盤でも分かるように、行方は羽生とも十分互角に戦う力がある。今シリーズの第二局も行方の会心譜で、羽生もふっとばしてしまうきれ味だってある。王位戦でも結果は出なかったが、唯一だけど勝った将棋は終盤の鋭さを発揮した将棋だった。 行方は若い頃から終盤力には定評があったが、 今年度あの熾烈なA級を勝ち抜いたことでも分かるように、序盤の研究も怠りなく全局を通じて手厚く戦い抜く底力も身につけてきた。もともと、粘り強い指し回しの将棋だったが、しっかりした研究に裏打ちされた円熟の境地に達しつつあるのだ。 だから、一般の前評判とは違って、今回の名人戦ではもっと勝っても全然不思議ではなかった...はずなのである。筆者は行方がとても好きなのだけれども、正直それ以上に羽生ファンなのであって、今回

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 「人間的、あまりに人間的な」行方尚史の名人戦 その1

    2015年05月30日11:20 カテゴリ名人戦羽生善治 「人間的、あまりに人間的な」行方尚史の名人戦 その1 今回は第四局が何といっても名局だった。序盤は行方が△8二飛など細心な配慮でうまく羽生の攻撃を完全に封じ込んでしまった…ように見えた。 純粋な二歩損で右辺も先手の羽生からとても手がだせない形のように見える。完封寸前。こういう場合、将棋界では「島朗先生なら投了してもおかしくない局面ですね。」と言うのが通例になっている? しかし、羽生も▲2三歩と放り込み、決然と後戻りできない桂馬も跳ねてギリギリの攻めをつなごうとする。 後手は△6九角や△3六角と受けて完全にきらしにいく指し方もあったようだが、行方は強気に△3六歩。ものすごい手つきだった。 こわいところもあるがハッキリ勝ちにいった手で、行方の精神的充実を感じた。こういう踏み込みを敢えてしないと羽生には勝てないと経験で知っているのかもしれ

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 森下卓の電王戦リベンジマッチ

    2015年01月01日16:18 カテゴリコンピューター将棋 森下卓の電王戦リベンジマッチ 発端はやねうら王開発者の磯崎氏の発言である。 ――もう、将棋ソフトはプロより強くなってしまっている。だからいい勝負にする方法を考えるべき。香落ちで戦うとか。 磯崎氏は去年の電王戦でもソフトの改変問題でも物議をかもした。私も最初は、けっ、けしからーんと単純な反応をしてしまったクチだが、具体的事情や磯崎氏のキャラクターが分かってくるにつれてちょっと考えを変えた。特に参考になったのはこのブログ記事。 土屋つかさのテクノロジーは今か無しか 第三回電王戦第2戦「やねうら王VS佐藤紳哉六段」について、あるいはやねうらおさんについて思うこと ソフトの変更問題の具体的事情についてはさしあたり置いておくとして、磯崎氏はかなりユニークな天才肌職人肌の人物なのであって、とにかくベストの状態のソフトを出したかっただけだとい

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 糸谷哲郎と森内俊之の竜王戦

    2014年12月14日10:13 カテゴリ竜王戦 糸谷哲郎と森内俊之の竜王戦 スカパーのStar digioには山ほどチャンネルがあって好きなジャンルの音楽を聴こうと思えば一日中聴いていられる。 私の好きなJazzのチャンネルはなぜか既にクリスマスモードになっている。コーヒーを啜りながら音量を絞って流していると、部屋がちょっとしたこ洒落た喫茶店と化す。 実際のところは、コーヒーBlendyのインスタントスティックで部屋もボロっちい狭い書斎でも。 今はDave BrubeckのしっとりとしたピアノソロでO Tannenbaumがかかっている。 というわけで、今朝は何だか気分がいいので竜王戦についてでも書くか。何となく書き方が難しいので後回しにしていた。 最初に一応お断りしておくが、私は糸谷哲郎も森内俊之も大好きである。 第五局の序盤でちょっとした事件があった。糸谷が着手する際に、森内の2三

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 今泉健司さんの「顔晴る」

    2014年12月09日14:29 カテゴリ 今泉健司さんの「顔晴る」 石井健太郎四段が盤におおいかぶさるように必死に考えている。しかし、もう勝ち目はない。秒を読まれる中、「負けました」と言って駒台に手をやる。 今泉健司さんも軽く礼をして駒台にソッと手をふれる。やや呆然としたようにしばらく無言で余韻に浸っている。 石井四段が何やら恐らく将棋の内容について今泉さんに話しかけると、今泉さんは崩れるように体を前に倒すと、「いやぁ」といった感じで後頭部に手を当て、一気に感情がはじけたように石井四段に笑顔で何かを答える。 バックには丁度五時を告げるチャイムが静かに祝福するかのように流れ続けていた。 ドヤドヤと報道陣やカメラマンがなだれこんでくる。毎日新聞社の山村記者によるインタビューが始まる。今泉さんは、いつものように笑顔できちんと答え続けている。 しかし、プロ試験に合格を果たした感想を聞かれて、言葉

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 山田久美女流四段の涙

    2014年11月24日12:11 カテゴリ 山田久美女流四段の涙 倉敷藤花戦は甲斐智美女流二冠が防衛に成功した。おめでとうございます。 惜しくも敗れた山田久美女流四段の局後の会見の模様がYouTubeにアップされている。 22期大山名人杯倉敷藤花戦第3局終了後 山田久美女流四段 記者会見 大変素晴らしいので是非ご覧いただきたい。これにはもう余計なコメントなど必要ないし、何か言うと完全に蛇足になってしまうのだが、そういう事を書くのが私の仕事?なので、少しだけ補足させていただきたい。 山田久美女流四段のタイトル戦登場は何と25年ぶりだった。そして女流のタイトル挑戦の最年長記録を更新した。そして、現在何ヶ月まで具体的にきちんと記載されてしまったのである。これには彼女自身も苦笑したことだろう。 ちなみに25年前のタイトル戦の相手は林葉直子さん。山田女流とも若い頃から親交があり、その後が波乱万丈の人

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 王座戦第五局、羽生vs豊島の終盤戦

    2014年10月24日19:18 カテゴリ王座戦羽生善治 王座戦第五局、羽生vs豊島の終盤戦 羽生善治先手で第三局同様に横歩取りの将棋になった。但し、横歩とは思えないような居飛車振り飛車の対抗型のような落ち着いた展開に。 こうなると、羽生の自然にいつの間にかポイントをあげていく老練のテクニックが存分に発揮される。 途中ではかなり豊島将之が苦しいと言われていたが、決して暴発せずに我慢して機をうかがい、終盤では追い込みをみせて白熱の展開になった。 というよりは、羽生が実に思いきった寄せ方を実行したために、「事件」になりかけたのである。 まず、135手目の▲8二同龍。ここは龍をじっと引いていても十分とされていたところを、いきなり踏み込んだ。控え室では悲鳴が上がり、ニコ生解説の阿久津主税も驚いていた。 はたして、ちゃんと寄るのか? さらに、次の羽生の手がさらなる波紋を呼ぶ。 ▲9一銀! 何だこれは

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 2015以降の電王戦に向けての雑感 その3

    2014年09月14日14:09 カテゴリコンピューター将棋 2015以降の電王戦に向けての雑感 その3 カスパロフはディープブルーに負けてしまったが、そのカスパロフ自身が、人間が対局中にコンピュータで指し手を調べながら戦う「アドバンス・チェス」を考え出した。将棋プロ棋士とソフトが組むタッグチーム・マッチを実はチェスの世界では既に当たり前のように行っているらしい。 将棋の世界はまだハッキリした決着がついていないので抵抗感があるのかもしれないが、今回のタッグチームマッチは別に珍奇なものでもないし変なことでもないのだ。 ソフトが既に人間トップ超えたかどうかについては議論の余地があるかもしれないが、少なくともソフトに普通のプロと少なくとも同等以上の実力があるのは電王戦で実証済である。 だとすれば、高い実力を有するソフトを人間側が何らかの形で活用しようとするのはむしろ当然のこととも言えるだろう。

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 2015以降の電王戦に向けての雑感 その2

    2014年09月13日09:30 カテゴリコンピューター将棋 2015以降の電王戦に向けての雑感 その2 今年の世界コンピューター将棋選手権をリアルタイムでは見られなかった。先日、囲碁将棋チャンネルで勝又教授による特集番組があり相変わらず名解説だったのだが、とにかくソフトがさらに強くなっているのには驚きあきれてしまった。 とにかく終盤の読みが超人的なのである。実に粘り強い。とてもじゃないがダメそうな局面から、絶妙の一手をやすやすと見つけ出してきて簡単には土俵をわらない。こんなソフト相手に人間が勝つのは当に大変である。 ソフトはまだ強くなり続けているのだが、当然その作業をしているのは人間である。基的にはボナンザの機械学習と激指などがおしすすめてきた選択探索を進化させる手法以外に当に革新的な技術的なブレークスルーは出ていないにも関わらずである。 ブログラマーの方々が優秀なのだろうが、人間

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 2015以降の電王戦に向けての雑感 その1

    2014年09月12日18:10 カテゴリコンピューター将棋 2015以降の電王戦に向けての雑感 その1 電王戦は来年で一応終わりにするそうである。再来年からはプロとソフトのタッグチームによるトーナメントを行うとのこと。 来年の電王戦に出場する棋士はまだ発表されていないが、どうやら通算勝率の高い若手精鋭を揃えた「気と書いてマジの」メンバーになる模様である。 残念ながら人間(連盟)側の打つ手は一年ごとに一手ずつ遅れてしまっている。第二回が開催された時点で、少なくともコンピューター将棋に詳しい人間は既にソフトは並のプロを超えてしまっているのではないかという見方をしていた。 だから、来はあの時点で来年出場するようなメンバーを出さないといけなかった。とはいえそれも結果論で、あの時点ではまだ実際に戦ってみないと分からないという部分があったのも事実である。 そして選出されたのはA級からC2まで、ベ

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  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 糸谷哲郎の竜王挑戦とそれとはあんまり関係ない将棋を観る行為についての一考察

    2014年09月10日19:19 カテゴリ羽生善治竜王戦 糸谷哲郎の竜王挑戦とそれとはあんまり関係ない将棋を観る行為についての一考察 竜王戦は既報の通り糸谷哲郎の挑戦が決まった。あのように糸谷は将棋もキャラクターも個性的そのものである。対して森内俊之竜王は羽生世代のなかでも意外に古風なところがある。 だから、糸谷の盤上の指し手に対しても盤外の振るまいに対しても森内が困惑戸惑いを示す局面も期待できなくはない.....などと言ったら怒られてしまうだろうか。 私は何となく、渡辺明が森内竜王に挑戦したもう10年以上前の竜王戦を思い出してしまうのだ。あれも若き渡辺の指し手や振る舞いの異質性に森内が耐えて戦うようなシリーズだった。ちょっとだけそんなものの再現にも期待してワクワクしてしまうのだ。 さてところで私はご存知の通りかなり重症の羽生ファンである。当然あの夜遅くはまるで世界の終わりのように絶望のど

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