前回に引き続きエチエンヌ・バラールさんとの対談です。バラールさんとの対談を通じて、今回も西洋と日本の両方の視点から、文化、ビジネス観の違いを見ていきたいと思います。 バラール(以下「バ」):ユニクロがパリに出店しましたが、今度パリに帰ったら、日本のユニクロと同じ感覚で運営できているのか、ぜひ見てこなくてはと思っています。オープンして数カ月経ってホッとしたところで、日本からの偉い人が帰った後、一般の日常的なサイクルになったときに。 ユニクロもマクドナルドと同じようにマニュアル化、グローバル化のイメージがありますが、ユニクロがパリでグローバルな支配的な感覚でやるのか、それともワールド的な発想で日本の良さを向こうに伝えられたのか。言葉は似ているけれども、グローバル化だったら、ユニクロの商品だけ行って、売り方がフランス並みになってしまう。だったらダメ。ワールド的な発想で、ルーツの感覚で、日本のサー