連載バックナンバー 最近耳にすることが多くなった「グラフデータベース」。名前に「グラフ」が付きますが、グラフ描画などとは関係ありません。グラフデータベースとは、「ノード」「リレーション」「プロパティ」の3要素によってノード間の「関係性」を表現する「グラフ型のデータモデル」を持つデータベースといえます。 リレーショナルデータベースではないため「NoSQL」に分類されますが、この「グラフ型のデータモデル」とは、NoSQLといったときに一般的に想起される「KVS(キーバリューストア)型データベース」や「MongoDB」のような「ドキュメント指向データベース」とは異なるデータモデルとなります。 例えば、フェイスブックの「ソーシャルグラフ」を支える「Open Graph」(関連記事)や、「Linked Open Data」で使われる「RDF」の記述(関連記事)などもグラフ型のデータモデルです。このデ
低レイヤの知識の重要性は今後も変わらない - 小崎資広に聞くLinuxカーネル開発の裏側 Linuxは、世界でもっとも広く使われているソフトウェアのひとつであり、多くのエンジニアの仕事に密接に関わっています。では、Linuxそれ自体は、どのように開発されているのでしょうか。Linuxの中枢である、Linuxカーネルの開発者のひとりである小崎資広さんに、知られざる開発の裏側を聞きました。 オペレーティング・システムLinuxは、世界でもっとも広く使われているソフトウェアのひとつであり、オープンソースというカルチャーが生み出した、大きな大きな結実です。サーバー用OSとしてはデファクトと呼べるほどの普及を見せており、それだけにLinuxの動向がもたらす影響は広範にわたります。こうした前提があるなかで、Linuxそれ自体は、どのように開発されているのでしょうか。 今回、お話を聞いた小崎資広(こさき
この記事は、Designship2019 で行ったセッション『良いデザインってなんだろう? 変わるもの、変わらないもの』を元に構成したものです。 イントロダクションこんにちは。筒井美希と申します。わたしは今、恵比寿にあるコンセントというデザイン会社で仕事をしています。 これまでの仕事としては、雑誌や書籍などの出版物や、大学案内・企業広報誌・カタログなどの広報物のデザイン。ウェブやアプリなどのデジタルメディアや、ロゴデザイン、パッケージ・ノベルティなどもつくりました。 4年以上前になりますが『なるほどデザイン』という書籍を出版してから、デザインに関するセミナーやワークショップのご相談をいただくことも増えました。 だんだん仕事の幅が広がってきて、ちょっと変わったところでいうと空港のサインをリサーチしたりとか、インナーブランディングなど組織課題に関する相談にのったりとか。必ずしもモノを作るわけで
今の働き方をするキッカケ 最近、私は業務で Sketch をはじめとしたデザインツールを開く機会が減ってきています。意図的に名を伏せるようにしていますし、実際はチームで作っているわけですから「私がこれを作りました」と言えるものもありません。それもあって周りからは何をしているか分からないと怪しまれるわけですが、それでも「私はデザイナー」と言っています。 何かを作って世に送り出すことがデザイナーと定義するのであれば、私はそう呼ぶ資格がないかもしれません。今は人の課題、部署間の課題、作り方の課題、進め方の課題、改善の課題、運用の課題といった外からでは見えにくいところを取り組んでいます。 上記の課題に興味をもったのも、出来上がった成果物への不満や失敗をした経験があるからですが、「誰のためのデザイン?」の著者であるドン・ノーマン博士が 10 年前に書いた「Why Design Education M
Help us understand the problem. What is going on with this article? 私は18年間ほど企業向け製品開発の世界(SIer含む)にいました。 メインで使っていた言語はC++とC#です。 2014年にウェブスタートアップを数カ月手伝う経験があり、 フロントエンドの技術やWebフレームワークに興味を持ち、ウェブ系のカンファレンスに行くようになりました。 ウェブの技術は大変面白かったのですが、そこである大きな違和感を感じもしました。 カンファレンスで発表する人の中にはその道の有名人みたいな人がいて、ブログやTwitter、Githubなどで沢山フォロワーがついています。 常に数字や営業的な雰囲気に包まれている企業向け製品開発にはない、純粋に技術を楽しむ雰囲気がとても楽しかったです。 ですが、よくよく観察しているとWeb業界には「何が凄
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