ブックマーク / realsound.jp (96)

  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”

    1985年に公開され世界的大ヒットを記録した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。すぐさま続編企画が立ち上がり、監督のロバート・ゼメキスと相棒の脚家ボブ・ゲイル(2人揃って“ボブ&ボブ”)は、1作目に冗談半分で付け加えた「今度は未来へタイムスリップ!」というオチから直結する壮大なストーリーをひねり出すことになった。脚は200ページ超まで膨らみ続け、最終的には二部作として『PART2』が1989年の冬に、『PART3』が1990年の夏に連続公開されることが決まった。 皮肉な悪意と生々しさに満ちた世界観 タイム・パラドックスという難しいSF理論をテーマにしながら、1作目のストーリーは「現在(1985年)→過去(1955年)→少し変化した現在(1985年)」という、シンプルな行きて帰りし物語の構造をもっている。しかし『PART2』のタイムスリップの経路は複雑だ。「現在(1985年)→未来(20

    『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”
    yarumato
    yarumato 2022/07/11
    “続編で、おなじみのキャラが別の舞台で活躍では物足りない。キャラの成長物語を描くべきだ。マーティの性格描写と克服が新たに付加。描写に力の入った「変わり果てた現在1985年」は成金が権力を握ったらの世界観”
  • カウンターカルチャー神話が音を立てて崩れていくーー速水健朗の「『ローリング・ストーン』の時代」評

    『ローリング・ストーン』誌の創刊は、1967年。サンフランシスコのヘイト・アシュベリーで盛り上がっているヒッピーやマリファナやLSD、そして、その街のロックミュージック。その文化に近い場所にいた若きヤン・ウェナーは、新しい世代に向けたメディアの創刊を思いつく。 グレートフル・デッドやジェファーソン・エアプレーンといった地元のロックバンド、そのシーンやボブ・ディラン、ローリングストーンズなど、60年代のロックシーン話は、いくつも登場しているが、書にとって前段に過ぎない。むしろ、メインとして掘り下げるのは、『ローリング・ストーン』誌の創刊編集長ヤン・ウェナーの人間そのものだ。1967年の時点では、シリアスな"ロック批評"も、雑誌の役割のひとつだったが、編集方針は瞬く間に変わっていく。 音楽と広告が交差するメディアとしての確立も、比較的早い段階のこと。インタビューの次のページに見開きでレコード

    カウンターカルチャー神話が音を立てて崩れていくーー速水健朗の「『ローリング・ストーン』の時代」評
    yarumato
    yarumato 2022/07/04
    “『ローリング・ストーン』誌の創刊(1967)。読者が求めたのは、単なる音楽ガイドではない。社会の変革と若者世代の関わりに関心。60年代(相手の非を指摘)が無意味と判明した70年代”
  • MURO×渡辺宙明が語る、ヒップホップと特撮・アニメ音楽の共通点「どの作品も実験的」

    MURO『Super Animated Breaks & SFX~30 Years and still counting~』リリース特別企画 2016.01.01 13:00 ーーM20.「暁光のもとに」は、先述の『スパイダーマン』からです。 巨大な敵に立ち向かうスパイダーマンの怒り。ジャングル的なバスタムの乱打に始まって、さまざまな打楽器の音が重なり、大きな怒りを盛りあげます。その打楽器に、さらにジャズフルートのアドリブが重なりますが、ここがききどころです。(渡辺宙明氏によるレコード掲載レビューより) MURO:聴きどころに関しても、しっかり解説をされています。 渡辺:BGMのレコードは、子供はあまり買わないと思ってましたから。その頃から20歳くらいのファンも私のうち(マンション)によく遊びにきてましたし。僕のファンの中には、好きなジャンルの幅の広い人たちがいて、クラシックから他のポップ

    MURO×渡辺宙明が語る、ヒップホップと特撮・アニメ音楽の共通点「どの作品も実験的」
    yarumato
    yarumato 2022/06/28
    “この頃のリズムセクションはよかった。アレンジャーが書いてもたかが知れてます。大体こんな感じで、と言えば、プレイヤーが即興ですごいカッコいいフレーズで演奏してくれる”
  • MURO×渡辺宙明が語る、ヒップホップと特撮・アニメ音楽の共通点「どの作品も実験的」

    MURO『Super Animated Breaks & SFX~30 Years and still counting~』リリース特別企画 2016.01.01 13:00 ーー今回のアルバムに収録されている渡辺さんの楽曲について、一曲ずつ話し合っていただきます。まずはM5.「侵略のテーマ」について。これは『エキセントリック・サウンド・オブ・スパイダーマン』からの一曲です。 MURO:当時のレコードを見ると、曲ごとに解説がついているのがすごいですよね。「ティンパニーのロールのグリッサンドで始まり、それにウッド・ブロック、ビブラスラップなどの音がからまり、中段からティンパニーとマリンバがかみ合って、正邪の対決を物語ります」(渡辺宙明氏によるレコード掲載レビューより)って。子供が読んでも絶対に分からないですよね(笑)。 渡辺:レビューはライターの方が書くこともありますが、その時期はレコード会

    MURO×渡辺宙明が語る、ヒップホップと特撮・アニメ音楽の共通点「どの作品も実験的」
    yarumato
    yarumato 2022/06/28
    “絵にぴったりすぎる音楽は印象に残らない。私の場合は、少々絵から飛び出してもギリギリ合っていて、音楽だけを聴いても楽しいところにもっていきたい気持ちがあって。”
  • MURO×渡辺宙明が語る、ヒップホップと特撮・アニメ音楽の共通点「どの作品も実験的」

    MUROが、『Super Animated Breaks & SFX~30 Years and still counting~』を2015年11月25日にリリースした。作は、MUROの音楽活動30周年記念として制作されたアニメ・特撮音楽のMIX CDだ。MURO自らがセレクトした70~80年代のアニメ・特撮ブレイクビーツ全38曲、なかにはレコードで入手することができない貴重な音源も収録されている。今回リアルサウンドでは、MUROの活動30周年とリリースを記念して特別対談を企画。これまで多くの特撮・アニメ音楽を手がけてきた音楽家・渡辺宙明氏を招き、作収録曲を中心に、当時のエピソードや特撮・アニメ音楽の魅力について語っていただいた。(編集部) 「道具を来とは違う方法で使うという発想は、ヒップホップに通じる」(MURO) MURO:僕は『バトルフィーバーJ』が放送されていたときに「バトルフ

    MURO×渡辺宙明が語る、ヒップホップと特撮・アニメ音楽の共通点「どの作品も実験的」
    yarumato
    yarumato 2022/06/28
    “ブラスアレンジに刺激を受けた。リズムにこだわり。リズムセクションではないものをリズム的に使う”
  • 千葉雅也×荘子itが語る、芸術的な人生の作り方 「異端的でありながら明るく生きる」

    千葉雅也『現代思想入門』(講談社現代新書) 哲学者の千葉雅也が、デリダ、ドゥルーズ、フーコーといった現代思想の代表的な哲学者の思考術をわかりやすく解説した新書『現代思想入門』(講談社現代新書)がヒット中だ。「人生が変わる哲学。」をキャッチコピーとした同書は、現代思想を扱いながらも実生活に即した考え方のヒントを与えてくれるものとなっている。また、作家としても活動する千葉の、創作に対する姿勢が垣間見れるのも読みどころの一つだろう。 リアルサウンド ブックでは、かねてより千葉の著作の読者であり、Hip HopクルーDos Monosのトラックメイカー/ラッパーとして活動する荘子itを迎えて対談を行った。現代思想とヒップホップが交差する、知的かつユニークな対談となった。(編集部) 「Shit」的な状態をそのまま肯定的なものに 千葉:荘子itさんは2019年、僕が「新潮」に小説『デッドライン』を発表

    千葉雅也×荘子itが語る、芸術的な人生の作り方 「異端的でありながら明るく生きる」
    yarumato
    yarumato 2022/06/27
    “物書きを目指していても、「そもそも書くことがない」という人も多いようです。そうならば、徹底的に細かいことを気にすることによって、書く理由を得ることも。小説だって、まずは日常の瑣末なことを書く”
  • 村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」

    ――小説だけでなくエッセイも2篇収録されています。「気持ちよさという罪」は「多様性」がテーマですね。 村田:今回の短篇集は海外から依頼を受けて書いた作品が多いのですが、「気持ちよさという罪」は朝日新聞さんからの依頼でした。多様性はとても大事だし尊重したいと思いつつ、その言葉をなんだかうまく使えない自分がいて、その思いを書きました。 先ほども話した通り、私は良さそうなものにすごく弱くて。特に子どもの頃はぱっと早い速度で反射的に良さそうなものを信じてしまっていたので。たとえば今、宇宙人が攻撃してきたら、必死に殺すかもしれない。その後、よく調べたらそれは人間と同じ生きもので、しかもちゃんと事情があったりしたら、その時自分をどう思うのかな、などと想像しています。多様性という言葉を使えないのは、自分はその意味を当には理解していないんじゃないか、と疑っているからなのかもしれません。 話がずれるかもし

    村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」
    yarumato
    yarumato 2022/06/26
    “水槽の中に発生した物語を、ひたすら誠実に書き留めたいという、ただそれだけで、本当に何も考えずに書いています。個人的には、自分の無意識も超越したものが書きたいので、小説には自分を裏切ってほしい”
  • 村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」

    今の自分が見ている現実は、絶対的なものではないかもしれない。村田沙耶香はこれまでも読者の足元をぐらつかせるような小説を書いてきたが、最新作『信仰』(文藝春秋)でもまた、既存の価値観を問い直している。 好きな言葉は「原価いくら?」だという現実主義者の主人公が、同級生からカルト商法を持ちかけられる––。「信じること」に正面から向き合った表題作をはじめ、65歳時点で生きている確率が可視化された世界を描く「生存」など、8篇の小説・エッセイが収録されている。 フェイクニュースや陰謀論が飛び交う現代において、信じるとは一体、どういうことなのか? どのような思いで小説を書いているのか? 村田に今、作家として感じていることを聞いた。(小沼理) 速度の速い正しさが怖い ――表題作の「信仰」を書いたきっかけを教えてください。 村田:知り合いがマルチにハマった時とか、友達がモラハラしてくる人と付き合っていて別れ

    村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」
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    yarumato 2022/06/26
    “小説を書く時、結末は決めてない。最初にまず主人公の似顔絵を描く。次に周囲の人や住む街の光景を描いて、それを(頭の中で)水槽の中に入れる。自動的にいろいろ動き出すので、誠実に書き留める書き方”
  • 『ククルス・ドアンの島』はなぜ映画として蘇ったのか 安彦良和監督に制作の裏側を聞く

    映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が6月3日に封切られた。作はTVアニメ『機動戦士ガンダム』の1エピソードを、新たな装いと最新技術を駆使して映画化したもの。監督を務める安彦良和はTVアニメ版のメインスタッフだが、1990年代にアニメ制作の現場を離れ、漫画の世界に足場を移している。漫画家としての安彦はガンダムのコミカライズ作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(角川書店)を10年にわたって雑誌連載し、アニメ化された際には総監督として久々にアニメ業界に復帰した。 『ククルス・ドアンの島』は、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』(1982年)以来、40年ぶりのガンダム新作映画とされている(劇場公開された『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、OVAのイベント上映という扱い)。今回は安彦良和監督にTVアニメと映画の違いや、制作現場のこと、キャラクターのことなどを

    『ククルス・ドアンの島』はなぜ映画として蘇ったのか 安彦良和監督に制作の裏側を聞く
    yarumato
    yarumato 2022/06/05
    “脱走兵をかつての仲間が憎悪とか執念で追ってくる。アムロが子供に受け入れられて別れる関係になる。それを考慮すると2時間の話になる。時系列的にジャブロー以降オデッサ前、場所はカナリア諸島しかない”
  • 高橋幸宏が後世に与えた多大な影響 高野寛が証言する、70年代から現代に至るイノベーターとしての真価

    のロック黎明期である1970年代から現在に至るまで、およそ50年の長きに渡って第一線で活躍し続けてきた音楽界のリビング・レジェンド、高橋幸宏。サディスティック・ミカ・バンドやYellow Magic Orchestraをはじめ、THE BEATNIKS、SKETCH SHOW、pupa、METAFIVEなど様々なバンドやユニットで彼が作り上げてきたレガシーについては改めて言うまでもないだろう。 そんな彼の1980年代前半のソロワークに光を当てるリイシューシリーズ「ユキヒロ×幸宏 EARLY 80s」の一環として、4作目『WHAT, ME WORRY?』(1982年)と5作目『薔薇色の明日』(1983年)が再発されることになった。いずれもファンの間では元より人気の高い作品だが、近年のシティポップリバイバルの流れの中で再評価の気運が高まっている名作である。 リマスターを手掛けたのは、昨年リ

    高橋幸宏が後世に与えた多大な影響 高野寛が証言する、70年代から現代に至るイノベーターとしての真価
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    yarumato 2022/03/14
    “僕らアマチュアのバンドマンは、1曲が仕上がるまでに1日何時間も同じ曲を繰り返す。幸宏さん達はコード譜を見ながら合わせて3回やると「大丈夫だね、次に行こう」(笑) ソロアルバムはドラマーの発想じゃない”
  • 宮台真司の『TENET テネット』評(後編):ノーランは不可解で根拠のない倫理に納得して描いている

    リアルサウンド映画部にて連載中の社会学者・宮台真司による映画批評。今回は10月17日放送のミュージシャン・ダースレイダーとのライブ配信企画「100分de宮台」特別編の一部を対談形式にて掲載する。“時間の逆行”が大きなテーマとなっている現在公開中の映画『TENET テネット』(以下、『TENET』)から「記憶と記録の構造」を読み解く。前編では、『TENET』が『メメント』と同じく「存在論的転回」の系譜上に位置すること、そしてその独特の構造を指摘した(参照:宮台真司の『TENET テネット』評(前編):『メメント』と同じく「存在論的転回」の系譜上にある)。続く後編では、『メメント』との比較により浮かび上がる不可解な倫理観、そして作が潜在的に提起したある重大な問いについて論じる。 『TENET』と『メメント』の主人公の対称性 宮台真司(以下、宮台):そう。人の望みにかかわらず「油を注がれた=

    宮台真司の『TENET テネット』評(後編):ノーランは不可解で根拠のない倫理に納得して描いている
    yarumato
    yarumato 2022/01/17
    “映画『TENET』の主人公は未来の自分がした計画に受動的に反応しているだけ。能動態(自己の選択で物語が展開)ならぬ「受動的能動=中動態」。”
  • 千葉雅也×宮台真司が語る、性愛と偶然性 「そこで経験する否定性を織り込んで生きていく」

    千葉:僕が制服少女ならぬ制服少年だった頃の話はリアルサウンドにも寄稿しましたが、その時代にノンケでも行けるハッテン場のようなものが東京にはあったというのは初耳です。それって、今の出会い系アプリなんかよりもずっと偶然性が高い空間なんじゃないかと思います。この“偶然性”は今の世の中を読み解くキーワードで、要するに当時はみんなその偶然性に耐えられたというか、むしろそれを享楽するところがあった。でも、『制服少女たちの選択』で書かれているように、援交第二世代、第三世代と後になるほどに、偶然性を享受する感性は弱くなっていって、「あんなことしなければ良かった」という風に傷も深くなっていく。 ここ最近、小山田圭吾の件もあって90年代のカルチャーは悪趣味だったと叩かれており、たしかに一部にそういうグロ系を扱ったコンテンツはあったと思いますが、少なくとも僕はそういうものを重要視はしていませんでした。ただ、セッ

    千葉雅也×宮台真司が語る、性愛と偶然性 「そこで経験する否定性を織り込んで生きていく」
    yarumato
    yarumato 2021/11/28
    “結婚は財産を保全、配分、継承するための制度。人類の定住以前は子供を作って3年したら別の相手が普通。現在は多くの人が財を剥奪されて貧乏だから、結婚なんてどうでもいいとなるべき”
  • 千葉雅也×宮台真司が語る、性愛と偶然性 「そこで経験する否定性を織り込んで生きていく」

    哲学者・千葉雅也の第二小説集『オーバーヒート』(新潮社)が発売されたことを記念して、社会学者・宮台真司とのトークイベント「個として生きる勇気」が、10月1日に代官山 蔦屋書店にて開催された。公の場でふたりが話し合うのは、今回が初めて。 千葉雅也は、宮台真司の映画批評集『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』(blueprint)の刊行の際にコラムを寄稿。その縁で、今回のトークイベントが実現した。(参考:千葉雅也が選ぶ「宮台真司の3冊」 強く生きる弱者ーー宮台社会学について) リアルサウンド ブックでは、多くの反響を呼んだ同トークイベントを記事化。千葉雅也は小説を通じて何を表現しようとしたのか、また宮台真司はそれをどう読み解いたのかを軸に、性愛、東京と地方、90年代カルチャー、加速主義など、さまざまな事柄について語り合う貴重な対談となった。(編集部) 男同士の肉体関係は純粋に

    千葉雅也×宮台真司が語る、性愛と偶然性 「そこで経験する否定性を織り込んで生きていく」
    yarumato
    yarumato 2021/11/28
    “ゲイのハッテン場は、男女関係だと必要な恋愛的な仕立てが不要で、純粋にスポーツなんです。 80年代後半のナンパは疑似恋愛があった奇跡の数年。90年代は疑似恋愛モードが失われ単に寂しさを紛らわす時空に”
  • 小西康陽、野宮真貴、高浪慶太郎視点で巡るピチカート・ファイヴの音楽体験 時代の空気を吸い込んだ唯一無二のポップワールド

    小西康陽、野宮真貴、高浪慶太郎視点で巡るピチカート・ファイヴの音楽体験 時代の空気を吸い込んだ唯一無二のポップワールド 渋谷系を代表するグループ、ピチカート・ファイヴの周辺がにわかに騒がしくなり始めている。今年から突如“配信向けのピチカート・ファイヴ”と称したシリーズを開始。9月22日に第1弾である『配信向けのピチカート・ファイヴ その1 高浪慶太郎の巻』が各種音楽配信サービスで展開された。 そして、10月20日には同シリーズの第2弾『配信向けのピチカート・ファイヴ その2 小西康陽の巻』をリリース。11月17日には今年デビュー40周年を迎える野宮真貴の名前を冠した第3弾の『配信向けのピチカート・ファイヴ その3 野宮の巻』を発表し、同月24日には“配信向け”シリーズの楽曲群からさらに厳選し、高音質にリマスターしたCD2枚組のコンピレーションアルバム『高音質のピチカート・ファイヴ』の発売も

    小西康陽、野宮真貴、高浪慶太郎視点で巡るピチカート・ファイヴの音楽体験 時代の空気を吸い込んだ唯一無二のポップワールド
    yarumato
    yarumato 2021/11/18
    “配信向けのピチカート・ファイヴと称したシリーズを開始。クラフトワークの「電卓」のカバーは未発表曲。90年代の東京を舞台に、喧騒に満ちた都市のサウンドトラックを作り続けてきた印象”
  • 宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性

    「行政官僚制の日常」と「破壊の享楽」 『シン・ゴジラ』(7月29日公開/庵野秀明監督)は想像外に興味深い映画でした。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)以降の庵野秀明監督の不発ぶりに加え、特撮監督が『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015年)で味噌をつけた樋口真嗣氏なのもあって、期待水準を高く設定していなかったこともあるかもしれませんが、間違いなくエキサイティングでした。 作は従来のシリーズと違って、ゴジラに主題的な重心がなく、かと言ってヒーローに焦点が当たる訳でもない。敢えて言えば「日の行政官僚制」が主人公で、そのパフォーマンスに焦点が当たります。その話は後で題にするとして、僕がこの作品を見る前に、どこに注目しようと思っていたのかについて話しましょう。キーワードは「破壊の享楽」になります。 この夏休み、僕の3人の子供たちは、AppleTVで利用できる定額制

    宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性
    yarumato
    yarumato 2021/11/06
    “「秩序の安心」は自動機械的に「破壊の享楽」を引き寄せます。日常を描き込むほど「破壊の享楽」が増す。強烈な難局の共有がある場合に限り、日本のあの縦割り行政が縦割り行政のまま、正しく機能し始める”
  • 25年前、静かに発売されて埋もれていった「現代を舞台にしたゼルダ」な名作『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』が残したもの|Real Sound|リアルサウンド テック

    25年前、静かに発売されて埋もれていった「現代を舞台にしたゼルダ」な名作『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』が残したもの いまから丁度25年前の1996年10月26日。NINTENDO64へと代替わりし、現役を退きつつも、新作の供給は続いていたスーパーファミコンで、ひとつのアクションアドベンチャーゲームが任天堂から発売された。 その名は『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』。 「任天堂初の格ACT(アクション)アドベンチャーゲーム登場!!」という見出しがパッケージ裏に記された作は、3人の少年たちが、海賊に誘拐された担任の先生を救出するため、伝説の大海賊「キャプテン・マーヴェリック」の財宝を巡る冒険を描いた作品である。 開発には『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』でプログラム周りを担当されたスタッフが数人参加。さらにゼルダシリーズの効果音や演出も用いられていることから、「現代を舞台に

    25年前、静かに発売されて埋もれていった「現代を舞台にしたゼルダ」な名作『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』が残したもの|Real Sound|リアルサウンド テック
    yarumato
    yarumato 2021/10/27
    “任天堂初の本格ACT ADV(1996 SFC)。3人の少年が大海賊を追って冒険。神トラスタッフや効果音使用。TVCMなし宣伝なしのため知名度低い。ゼルダと新・鬼ヶ島的ADVの要素を融合。これは名作だ。”
  • 野宮真貴×高浪慶太郎が振り返る、1990年代のピチカート・ファイヴ 時代を創る音楽が生まれるまでのバックストーリー

    野宮真貴×高浪慶太郎が振り返る、1990年代のピチカート・ファイヴ 時代を創る音楽が生まれるまでのバックストーリー ピチカート・ファイヴの配信プロジェクト、「配信向けのピチカート・ファイヴ」が、9月22日にスタートする。「その1」として配信されるのが「高浪慶太郎の巻」。1985年のデビュー時から、小西康陽と共にオリジナルメンバーとして活動し、ピチカート・ファイヴの屋台骨をつくった高浪慶太郎が、1991年から1993年にかけて残した名曲13曲は、三代目ボーカリストに野宮真貴を迎え、渋谷系が盛り上がった時期とも重なる。ここでは、現在は長崎に住みながら音楽活動を続ける高浪慶太郎と、9月21日にデビュー40周年を迎える野宮真貴に当時のピチカートを巡る状況と今回の配信曲についておおいに語ってもらった。(佐野郷子) 「真貴ちゃんの加入は大賛成でした」(高浪) ーー「配信向けのピチカート・ファイヴ」開始

    野宮真貴×高浪慶太郎が振り返る、1990年代のピチカート・ファイヴ 時代を創る音楽が生まれるまでのバックストーリー
    yarumato
    yarumato 2021/09/19
    “配信向けその1は1985年のデビュー時からメンバーとして活動し、1991年から1993年にかけて残した名曲13曲は、三代目ボーカリストに野宮真貴を迎え、渋谷系が盛り上がった時期とも重なる。”
  • 「マツコの知らない世界」で紹介されたワイヤレスイヤホンとは? Amazon人気モデルやヤマハ、Boseなど

    TBSテレビの番組「マツコの知らない世界」にて、2021年9月7日の放送内容でワイヤレスイヤホンが特集された。案内人はスクールウォーズ俳優として子役デビューし、イヤホンの世界にどっぷりハマった丸井大福。 丸井いわく、完全ワイヤレスイヤホンAirPods以来急速増え、今では手頃な値段で、音楽ジャンルごとに聞き分けできるほど特徴あるイヤホンが増えているそう。この記事では、丸井氏が紹介していたワイヤレスイヤホンを、特徴とともに振り返っていこう。 TaoTronics「TT-BH07」 TaoTronics「TT-BH07MK2」 「TT-BH07」は、TaoTronicsのケーブルワイヤレスイヤホン。その迫力あるドンシャリサウンドから、番組ではロックやEDMを聞くのに向いていると紹介されていた。ワイヤレスイヤホン初心者にもオススメのモデルで、ケーブルが付いているため紛失リスクも少ない。 さらに

    「マツコの知らない世界」で紹介されたワイヤレスイヤホンとは? Amazon人気モデルやヤマハ、Boseなど
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    yarumato 2021/09/12
    ゲーミング用途考えると超低遅延apt-X LLが一番いいと考える人が少ないのはなぜだ。こういう特集でもほとんど無視されてる。
  • シティポップ(再)入門:山下達郎『FOR YOU』 揺るぎない最高傑作、シティポップのアイコンとして位置づけられる所以

    シティポップ(再)入門:山下達郎『FOR YOU』 揺るぎない最高傑作、シティポップのアイコンとして位置づけられる所以 日国内で生まれた“シティポップ”と呼ばれる音楽が世界的に注目を集めるようになって久しい。それぞれの作品が評価されたり、認知されるまでの過程は千差万別だ。特に楽曲単位で言えば、カバーバージョンが大量に生まれミーム化するといったインターネットカルチャー特有の広がり方で再評価されるケースが次々登場している。オリジナル作品にたどり着かずとも曲を楽しむことが可能となったことで、それらがどのようなバックボーンを持ち、どのようにして世に生み出されたのかといった情報があまり知られていない場合も少なくない。 そこで、リアルサウンドではライター栗斉氏による連載『シティポップ(再)入門』をスタートした。当時の状況を紐解きつつ、それぞれの作品がなぜ名曲・名盤となったのかを今一度掘り下げていく

    シティポップ(再)入門:山下達郎『FOR YOU』 揺るぎない最高傑作、シティポップのアイコンとして位置づけられる所以
    yarumato
    yarumato 2021/09/05
    “『FOR YOU』(1982)”
  • 斉木久美子が語る『かげきしょうじょ!!』制作秘話と作家生活25年の歩み 「“もう終わったな”と一度は思いました」

    斉木久美子が語る『かげきしょうじょ!!』制作秘話と作家生活25年の歩み 「“もう終わったな”と一度は思いました」 美しく華やかな舞台で多くのファンを魅了する紅華歌劇団は、100年の歴史をもち、未婚の女性だけで構成されている。そんな歌劇団の人材を育成する紅華歌劇音楽学校に、「オスカル様」に憧れる天真爛漫な渡辺さらさと、元・国民的アイドルの奈良田愛ら、40名の少女が第100期生として入学した――。 未来のスターを目指す少女たちの青春群像を描く『かげきしょうじょ!!』は、斉木久美子による大人気マンガだ。2012年に「ジャンプ改」(集英社)で連載が始まり、同誌の休刊後は「メロディ」(白泉社)に移籍して物語は継続されている。今年7月には最新11巻が発売、そしてTVアニメも放送が開始された。新刊リリースとアニメ化、また漫画家生活25周年といくつもの節目を迎える斉木久美子氏に、『かげきしょうじょ!!』に

    斉木久美子が語る『かげきしょうじょ!!』制作秘話と作家生活25年の歩み 「“もう終わったな”と一度は思いました」
    yarumato
    yarumato 2021/09/04
    “もともとキャラクターの設定、その人がたどってきた人生を考えるのが好きなので、あまり苦労をせずにキャラを生み出せています。ポージングが格好よくを意識しています。”