昨日のニセのマイナス金利について、単に預けねえよで終わる話なら、今後の上乗せ部分だけでなく、すべての当座預金についてマイナス金利にしても、いずれにせよ大した違いはないのではないか、との質問をいただいた。そのとおりである。預金は減って、その分だけ国債は銀行に手渡されるだろう。 マイナス金利でもって、銀行が「資金を貸し出しに向けることを促す」とか、わけのわからない解説も見かける*1わけだが、だったら残高全部をマイナス金利にして、銀行に当座預金を積ませることをやめた方がよいわけで、もうトンチンカン極まりない。 あるいは「イールドカーブの起点を沈める」みたいなチートシートを、会見では総裁が読み上げていたが、じゃ例えば日銀が預金の金利を-10%にしたとして、その分だけ左端が下がると思われるだろうか。なわけないだろ。要するに、これまで吊り上げ気味だった0.1%分が、リリースされるという話である。日銀の