個人事業主の宅配ドライバーとして働く40代の男性は配達する荷物の多さに「一時うつのような状態になった」と明かす(写真はイメージ)=ゲッティ 「このままでは荷物に殺されるかも」。疲れ果てた男性の脳裏には、こんな考えが浮かんだという。新型コロナウイルス下でインターネット通販の需要が高まる中、個人事業主として働く宅配ドライバーから「長時間の過密運行を強いられた」「一方的に契約を切られた」といった悲痛な声が上がっている。「自由な働き方」として広がる個人事業主のドライバーに何が起きているのか。インターネット通販大手「アマゾン」の荷物を運ぶ男性らに実態を聞いた。【道下寛子/デジタル報道センター】 コロナで急増、13時間休みなく運ぶ 配送する荷物は、軽ワゴン車の後部の荷室には入りきらず、助手席にも積み上がっている。朝9時から約13時間、ほとんど休みなく運び続け、昼食は菓子パンを買い、車の中で5分で済ませ