スマートフォンは日本企業に根付くのか? ――HTC Nipponに聞く(前編):ITトレンドの“眼”(1/2 ページ) 国内の携帯電話市場は海外に比べて閉鎖的だといわれるが、近年注目されるスマートフォンはその限りではないようだ。そのカギはスマートフォンをどのような存在としてとらえるかにある。 コンピュータの世界では、「日本発」の製品、技術よりも米国発のものが圧倒的に幅を利かせている。しかし、通信業界、それも携帯電話の世界では、キャリアが主導していることもあって、日本の製品や技術が圧倒的に優位な状況にある。ワールドワイドでは携帯端末のトップベンダーであるNokiaでさえ、日本では他の国ほどの成果を収めていない。 ところが、その状況に変化の兆しが訪れている。スマートフォンについては海外のベンダー製端末が日本で発売され、国産ベンダー以上に活発な活動を開始したのだ。その中でも台湾・台北に本社を置く