治療薬タミフルが効かないインフルエンザの耐性ウイルスが国内で流行していることを受け、厚生労働省は28日、都道府県や政令指定都市などに感染防止対策や監視の徹底を求める通知を出した。同省は別の吸入タイプの治療薬リレンザを追加供給することが可能かどうかメーカーと調整を始めた。 国立感染症研究所によると、12〜18日の1医療機関当たり患者報告数は20.84人に達し、前年同期(9.35人)を大きく上回った。地域別では沖縄(65.3人)、宮崎(36.3人)、岡山県(31.8人)など。今シーズンに入って18日までに検出されたウイルスはAソ連型が45%、A香港型41%。12月以降はAソ連型が半数を超えた。これまでに解析したAソ連型の98%はタミフル耐性をもっていた。 リレンザは耐性が確認されていないので、今後、医療現場で使用が増える可能性もある。厚労省は「現時点ではリレンザの供給不足の心配はない」とし