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ブックマーク / cruel.org (12)

  • 文明が病理であるというポモの誤解

    メディアリテラシーの練習問題;室井尚の奇妙な反・嫌煙運動プロパガンダ論 山形浩生 (2005/9/30) 目次 はじめに:『ハッカー宣言』書評から嫌煙話まで 嫌煙キャンペーンは嘘八百ってホントかな? 2.1. 肺ガン・気管支ガンが喫煙と無関係ってホント? 2.2. 肺ガン死者数が多いなんて単なる数字の解釈ってホント? 2.3. たばこの発ガン物質なんて大したことないってホント? 2.4. 自分にも周辺にも害がないってホント? 2.5. 喫煙有害説に根拠がなくてただの陰謀ってホント? まとめ 3.1. メディアリテラシーってどの口で? 3.2. 喫煙文化論について 3.3. おわりに 追記: 文明の病理とは (2005/10/1) さらに追記: 室井の「反論」について (2005/10/3, 2007/3/15) 1. はじめに:『ハッカー宣言』書評から嫌煙話まで 『ハッカー宣言』なるの、

  • 大森望(とそれを敵視する人々)についてぼくが知っていた二、三のこと:1980年代からの遺恨とは

    大森望(とそれを敵視する人々)についてぼくが知っていた二、 三のこと:1980 年代からの遺恨とは (v.1.3) 山形浩生 * † 2015 年 12 月 21 日 概要 2014 年春に大森望が、SF 作家協会への入会を否決されたのは、 『オルタカルチャー日版』に掲載され たセクハラと称される替え歌作成への関与を一部の人が確信しているからとも言われる。実際にはそうした 関与を裏付ける証拠はない。だがそうした人々の確信の背景には、かつて巽孝之が大森望のある文章にプラ イドを傷つけられたことがあるとされる。ではそのプライド損傷はどのように発生したのか? 稿は、1980 年代の巽・岡『一九八四年』論争と、大森・永瀬サイバーパンク論争をふりかえりつつ、 今日のわだかまりに到る道筋を山形なりに検討する。その直接の原因は、山形が知る限りたったひと言では あった。でもその背後には、1980 年

  • Magazine ALC コラム 2007/11

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 20 回 モンゴル飯にはご用心 月刊『マガジン・アルク』 2007/11号 要約:スポーツ新聞記者が朝青龍を追いかけてモンゴルにいって苦労した話を書いているけど、きみはそのきつさの一割もわかってないだろう。一週間毎ゆで羊攻撃をくらってみろといふのだ。 朝青龍騒動で、その追っかけ記者がモンゴルでの苦労話を某夕刊紙にあれこれ書いていた。まあ東京の文明生活に慣れきった軟弱な記者なんぞが、日の地方都市にでかけるくらいの感覚でいきなり行ったら、そりゃ衝撃だろうねえ、と僻地に行き慣れているぼくなどは、ついつい鼻でせせら笑ってしまうのですが…… ただ、モンゴルはこのぼくですらきつかった。寒さもある(モンゴルの人は、冬になるとシベリアに避寒にでかける。シベリアのほうがまだ暖かいのだ)。スーパーオンボロな建物やら痛みきったインフラもある。が、何よりもきついのは、

    yife
    yife 2015/09/24
  • ISISについて:池内恵と対談

    イスラム国躍進の構造と力 『公研』2014年10月号 「対話」 池内恵 VS 山形浩生 山形:イスラーム国の人たちの言動や行動を見ると、ずいぶんと前近代的で昔に戻ったかのような印象を受けます。その一方で彼らの意識には、中東の民主化への動きとも言える「アラブの春」が大きく関係しているのだと思います。池内さんは今回のイスラーム国の登場と「アラブの春」の関係をどのように捉えていらっしゃいますか。 池内:「アラブの春」が一回りしたことで中東地域に生まれた環境は、イスラーム国にとって非常に都合の良いものになりました。その環境と言うのは、中央政府の揺らぎ、弱体化であり周辺領域の統治の弛緩です。そこに、元来イスラーム国が依拠するイスラーム過激派の戦略論がぴたりと合わさった。9・11テロに対して、アメリカは大規模な対テロ戦争を展開し、イスラーム過激派は軍事的にも情報的にも経済的にも追い詰められました。それ

  • アイアンマウンテン報告

    『アイアンマウンテン報告』(ダイヤモンド社、1997年4月) 訳者解説 山形浩生 書誌 書は Report from Iron Mountain: On the Possibility & Desirability of Peace (New York: Dial Press, 1967) の全訳である。翻訳の底としては、一九九六年にフリー・プレスより刊行された新装版を使用し、これに収録されている新たな序文や書評なども加え、さらに日からの材料も加えたものとしている。 翻訳に当たっては、DEC HinoteUltra + Windows95 + ATOK8 +MS Word95を主要環境とし、松田徳一郎監修『リーダーズ英和辞典』(研究社)を主辞書として使用している。 書のなりたち 世界は完全な平和を迎えられるのか。そしてそのためにはどのようなステップが必要なのか。それを現実的かつ具体

  • ケインズ『要約 一般理論』(ポット出版)解説

    要約 ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』(ポット出版)解説 山形浩生 (2011、初出要約 ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』(ポット出版)) pdf 版はこちら 目次 はじめに ケインズってだれ? ケインズは『一般理論』で何をしようとしたのか? 一般理論の主張とその活用 ケインズ経済学の興亡 リーマンショックとケインズの復活 『一般理論』と経済学の未来 謝辞 はじめに というわけで、『一般理論』を一通りまとめたから、あとはみんな読んで勉強してね……といいたいところだが、みなさんの横着ぶりはよく知ってる。それに、『一般理論』は当時の経済学者を主な読者として、当時の世界経済の状況の中で書かれたものだ。その中で、いろんなことをやろうとしているので、結構とっちらかっていて、パッと通読してわかるものじゃない。 そのうえ、ケインズ経済学は、その後いろいろ歴史的にもまれている。書が出たあとの

    yife
    yife 2014/07/30
  • 役立たずな知識の有益性: The Usefulness of Useless Knowledge

    ∗ , † 2013 3 26 1 1 2 3 3 6 4 8 1 ∗ Harpers Magazine 1939 June/November, issue 179, pp.544-552 † hiyori13@alum.mit.edu c ⃝ 2013, - 2.1 1 1865 1873 1887 1888 2 2 1812 21 1813 1825 54 1841 3 F 1924 1925 1925 15 2.19 4 1924 25 1870 = 17 Ich probiere ( : 5 3 6 7 4 1930 1933 8 12 G. H. 9

  • 山形浩生「フォロワー数で変わるツイッターのメディア性」 - アルコムワールド コラム 2011/05

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 64 回 フォロワー数で変わるツイッターのメディア性 月刊『アルコムワールド』 2011/07号 要約:ツイッターの持つメディアの特性は、フォロワー数によってだんだん変わる。それに自覚的でない人の多くは、自分のおかれた環境にまったく鈍感なために愚かしい醜態をさらすことが多い。が、求める水準のメディアにとどめるための作業もむずかしい。 ある人の書くものでも、あるいはツイッターのツイートでもいいけれど、長いこと見ていると、ときどきその人がだんだん——または突然——おかしくなって、ぎょっとすることがある。今回の震災と原発事故では特に、ツイッターでそんな光景が見られた。それまで普通あるいは高めの見識を持つと思っていた人が、いきなりわけのわからないことを言い、デマに踊らされ、それをたしなめられると逆ギレして相手を罵り、過去の発言との矛盾を指摘されると変な言い

    yife
    yife 2011/07/15
  • みんなの意見の意義と限界:『「みんなの意見」は案外正しい』解説

    グーグル『ブック検索』は著作権利用者の利益をもたらす 山形浩生 『新文化』2009/6/4 1面) 要約:グーグルがブック検索で各種のをスキャンすることに日の著作権団体が反対しているが、みんな手続き論に終始して実質的な中身の何もない揚げ足取りにとどまる。これは著作権者にも利益をもたらす措置だし、新しいの使われ方を生み出すおもしろい試みなんだから、それをふまえてきちんと協力すべきだし、そうでないなら、自分なりにどうやって現在著作権切れで手に入らないをきちんと流通させ、文化の促進を図るか主張しなくてはならない。 ご存じの通り、現在グーグルのブック検索をめぐって、世界の出版社や著者が大騒ぎしている。ドイツは国をあげて文句をいい、日でも、ペンクラブその他があれこれ反対してみせたり、いるんだが…… ぼくはその人たちがいったい何を騒いでいるのかよくわからない。「すばらしい、グーグルよくやって

  • ポール・クルーグマン "White Collars Turn Blue"(日本語訳)

     ホワイトカラー真っ青 White Collars Turn Blue ポール・クルーグマン 山形浩生訳 読者への註。この文は、ニューヨークタイムズ誌の100周年記念特別号のために書かれた。このとき与えられた指示というのは、これがいまからさらに100年後の記念号用の文だと思って、それまでの過去1世紀をふりかえって書いてくれ、というものだった。 過去をふりかえるときには、いろんなことを大目に見るよう心がけないとね。20世紀末の観察者が、来る世紀についてすべてを予言できなかったといって責めるのは、不公平ってもんだ。長期的な社会予測は、今日でもまだ厳密な科学とはいいがたいし、1996年には現代の非線形ソシオエコノミクス創始者たちは、まだ名もない大学院生にすぎなかった。それでもその当時ですら、経済的な変化を駆動する大きな力が一方ではデジタル技術の絶え間ない進歩で、一方ではそれまでの後進国へ経済発

  • 祈りと救済の経済学:『お寺の経済学』補論

    補論:祈りと救済の経済学:『お寺の経済学』解説 山形浩生 中島隆信『お寺の経済学』(ちくま文庫) 解説) 要約:書で述べられているお寺の奇妙な部分の根幹には、それが取引する基的な財である救済と祈りの特殊性がある。それは信仰という非金銭的な経済関係であり、フリーソフトなどを律する経済と同じだ。それと商業経済との関係はいま大いに注目されており、それをどう区分するかが両者の共存では重要だ。お寺にも同じ原理があてはまるかもしれない。 お寺とそれを取り巻く活動は、日人の多くが知っているつもりで実はあまりよく知らないものだ。書はまる一冊かけてその風変わりな部分を分析し、そしてそれが歴史的・制度的な枠組みの中では十分に合理性を持つことを説明したおもしろいだ。 その詳細は書を実際に読んでいただけばいいのだけれど、ぼくなりに整理してみると、お寺をめぐる経済学の特殊性は、次の三点から生じている:

  • アイアンマウンテン報告pdf

    アイアンマウンテン報告 ――平和の可能性と望ましさに関する調査―― Report from Iron Mountain i ................................ ................................ ................................ ................................................................ ................................ ................................ ................................................................ ................................ ..........

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