日本オリンピックミュージアム(東京都新宿区)も新型コロナの影響で臨時休館中。再開のめどは立っていない 外出・イベント自粛のムードが続くなか、美術館が"業界ならではの事情"でいっそうの打撃を受けている。 ある学芸員(国立系美術館勤務)が口を開く。 「国立系の施設は国の方針には従わざるをえず、議論する間もなくお休みとなりました。学芸員といえば薄給激務、さらに休みはわずかというグレーな職場ですので、お休みとなるのは最初は本当にうれしかったです。 しかし、閉館中でも固定費がかかるということで、減給や人員削減という噂も出始めたのです。有期の職員の中にはバイト先を探し始める人もちらほら出てきました」 自粛の波は国立系美術館にとどまらず、多くの私立の美術館も休館を余儀なくされている。ここで問題となるのが、美術館特有の「固定費」の大きさだ。 アートテラーのとに~氏が解説する。 「ほかの美術館からたくさんの