遅いところを直すだけでいいのですか?~難しいチューニング個所の判断~:性能エンジニアリング入門(3)(1/2 ページ) ピーク時になると応答時間が急激に悪化したので、とりあえずCPUとメモリを倍増しておけば大丈夫かな……と勘に頼って対応し、ドツボにはまった経験、ありませんか? この連載では、インフラエンジニアなら最低限理解しておきたい性能問題の基礎を解説します。(編集部) はじめに 前回「負荷テストのデータ、読めてますか?」では、負荷テストによって測定される値の中から、平均値とパーセンタイル値という極めて基本的な値から読み取れる事柄や、想定される性能問題について考えました。 負荷テストは、高負荷状況での性能を確認するために重要なものです。しかし「負荷テスト→性能チューニング→再び負荷テスト」というモグラたたき的な対応ではなく、事前に高負荷状況でどうなるかを予測した上でシステム構築を行い、負