大雪で不通となっていたJR中央線の小淵沢駅(山梨県北杜市)構内の下り線で、16日午後2時半ごろ、JR東日本が除雪用に使った貨物用の機関車が脱線していたことがわかった。同線の運転再開が遅れた一因の可能性があるが、JR東は「運行には関係ない」と公表していなかった。 JR東日本八王子支社によると、除雪用ラッセル車が不足し、重い貨物列車を牽引(けんいん)する機関車を活用。うち1両が同駅で雪に乗り上げ、前方の車輪が脱線し、19日正午現在も同駅下り線にとどまっているという。 同支社は「大雪で運休になっている区間での脱線で、列車の運行への影響はなく、けが人もいなかったので公表しなかった。中央線の運休も大雪が原因なので、足止めされていた多くの乗客にも説明しなかった」としている。