文部科学省が2016年4月内に新設する、人工知能(AI)研究拠点のセンター長人事が固まった。41歳の杉山将・東京大学教授が就任する。日経ビッグデータの取材で明らかになった。杉山氏は、経済産業省、総務省がそれぞれ所管するAI分野の研究センター長と比べ、30歳近くも若い。若手を抜擢して10年後を見据えた研究を目指す。文部科学省が所管する理化学研究所に4月に新設する、国内最大級の人工知能(AI)研究
《編集部より》「これって効きますか?」は、4月から毎週火曜日の更新になります。引き続きご愛読いただけますよう、お願い申し上げます。 先日、厚生労働省が、解熱鎮痛剤の「ロキソプロフェンナトリウム水和物(商品名:ロキソニン)」について、「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を「重大な副作用」に追記するよう指示したことが報道されました。 ロキソニンの「重大な副作用」に腸閉塞などを追加 厚労省が指示(ハフィントンポスト:2016年3月23日)(http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/23/loxonin-side-effect_n_9537170.html) 「ロキソニン」重大な副作用に…腸閉塞など(日テレNEWS24:2016年3月24日)(http://www.news24.jp/articles/2016/03/24/07325601.html) 実際に独立行政法人医薬
Tweet 昨日、3月25日の夜、以下のニュースが流れたようです。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20140325/k10013233571000.html 129系統というマウスから作ったとされていたSTAP細胞が、遺伝子を調べてみたら、B6などという別の系統のマウスの細胞だったという内容です(NHKのサイトにはB6とF1という系統とありますが、F1は系統の名前ではなく、2つの系統の雑種という意味です)。 いささか、情報が混乱しているようなので、ちょっと整理をしておきましょう。 まず、Nature誌の論文に出てくるのはSTAP細胞だけではありません。そのほかにSTAP幹細胞、FI幹細胞というのが登場しています。どちらも、STAP細胞から、培養条件を変えることで性質がちょっと変わった細胞です。 今回の遺伝子解析(の速報データ)が出たのは、STAP細胞では
19世紀のドイツの発生学者ヘッケルの唱えた反復説「個体発生は系統発生を繰り返す」は面白い魅力的な説ですが、学術的には根拠が無いとされています。 この説の真偽とは別に、説明のためにヘッケルが描いた図には捏造や意図的な見落としが多く認められています。 創造説からの反論やフロイトの神経症論などと共にまとめました。
アルツハイマー病研究の国家プロジェクト「J―ADNI(アドニ)」の臨床研究データに基づいて米国学会誌で発表した論文について、筆者の1人である杉下守弘元東大教授が20日、データの14%に改ざんを含む不適切な例があったとして、共同筆者12人に論文撤回をメールで呼びかけた。STAP細胞の論文撤回問題で揺らぐ日本の先端医療研究への信頼がさらに失われる可能性がある。 杉下氏はJ―ADNIにデータ検証の責任者として参画する一方、認知症研究の国内第一人者で代表研究者を務める岩坪威東大教授ら12人と共同でアルツハイマー病患者の脳の特徴を探るために行うPET(陽電子放射断層撮影)に関する論文を2013年8月、米国の神経放射線学会誌に発表していた。 杉下氏が論文発表後に新たな資料を入手し検証した結果、論文に使ったデータ274例中、14%の39例が①記憶を試す面談検査で国際的手順に合わせる目的で検査時間を改ざん
タイトルにSTAP細胞と書きましたが、STAPにも触れつつ、一般論を中心に書いていきます。 捏造にも二つのタイプがあります。 まず、科学論文はストーリーがあるわけです。誰も想像していなかったストーリーで三つから四つの登場人物(主にたんぱく質、もしくは事象や症状)のつながりを明らかにできたものが高い評価を受けて、Nature, Cell, Scienceといったトップジャーナルに載ります。 このストーリーそのものが全くの作り話である場合と そのストーリーを証明するためのデータが作り物である場合があります。 ストーリーそのものが作り話だった場合、データもすべて作り物になります。 通常はストーリーを思いつくデータ(過去の論文のこともある)が最初にあって、そこから、仮説を立てて、それを証明するための本データを取りに行きます。 このとき、根拠となるデータが全くない場合は、まさにストーリーそのものが作
一般的な話題 STAP細胞問題から見えた市民と科学者の乖離ー前編 2014/3/19 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 論文 投稿者: ペリプラノン 世間をあっと言わせ、たちまち時の人に。 蓋を開けてみるとなんだかはっきりしないものだった。 科学と社会が抱える様々な問題が浮き彫りになったSTAP細胞フィーバーですが、今後の展開に目が離せません。その寸評は様々なサイトでなされているのでそちらに譲るとして、ここではともすると誤解されている科学とは何か、科学的とはどういうことか、科学における作法とはどういったものかなどについておさらいしておきたいと思います。 その上で改めてSTAP細胞論文のどこに問題があるのかを考えていただきたいと思います。 筆者も科学者の一員です。 科学者という人種は、まだ明らかになっていない自然界の摂理を探求すべく活動しています。よって、UFOは存在するかなど、どんなに突
理化学研究所の小保方晴子氏などのチームが発見したとされる「STAP細胞」について、多くの疑惑が出ている。"Nature"に発表された論文の共著者である山梨大学の若山照彦教授が論文の撤回を呼びかけ、理研は撤回を検討し始めた。まだ本人から説明がないので事実関係が確認できないが、論文に重大な欠陥があることは明らかだ。 STAP細胞は、体細胞に弱酸性の液などの「刺激」を与えるだけで初期化され、幹細胞(すべての体細胞に分化できる細胞)になるという驚くべき発見である。幹細胞は受精卵の中にある初期の細胞で、それが分化していろいろな体細胞になるが、特定の部位に分化した体細胞は他の体細胞にはならない。 体細胞から幹細胞をつくって同じ個体を複製するクローンの技術は、1990年代から進んできた。今まで受精卵の胚細胞から幹細胞をつくるES細胞や遺伝子組み換えで幹細胞をつくるiPS細胞はあるが、普通の体細胞を刺激す
【この文章の目的と想定される読者の対象】 こんにちは。私は医学分野の博士課程の院生です。毎日小保方博士ネタがホッテントリにちらちら見えます。普段はあまり科学分野あるいは再生医療に携わってるわけではないけど気になって読んでる方も結構いる様子、とブコメを読んで思いました。せっかく科学に興味を持って頂く良い機会ですから、そういう方向けに、たぶんこういう疑問を抱いているのじゃないかな・・・というのを推測して、FAQを書いてみました。院生が勉強をも兼ねて書いていますので、詳しい方も容赦なく突っ込んでくださるとありがたいです。 想定されるFAQはいくつもあるのですが、とりあえず今一番ホットなポイントである「小保方論文の真贋について」のFAQを書いてみました。 【この文章の限界】 勿論タイトルの「サル」は釣りですが、それでもなるべく表現を簡単にしてあります。そのため用語が不正確になっているところがありま
iPS細胞を安く効率よく増やす培養液の開発に、慶応大医学部の福田恵一教授(循環器内科)らと味の素が共同で成功した。従来品に比べ費用が10分の1になるという。味の素では2016年度の発売を目指す。 iPS細胞を増やすには細胞の栄養になるアミノ酸や糖、ビタミン、成長因子などを含む培養液が欠かせない。特に心筋梗塞(こうそく)などの治療でiPS細胞から心筋細胞を作って移植することを想定すると、患者1人あたり50~100リットルの培養液が必要。従来品は1人分1千万円程度とみられるが、今回の開発で100万円程度に抑えられるとしている。 細胞を効率よく増やす性能を約3倍にし、製造コストを約3分の1にした。慶応大が必要な栄養成分を細かく分析し、味の素が高価な成分を自社生産するか、代替成分を開発することでコストを減らしたという。(編集委員・浅井文和)
書評というか、ほぼ紹介なのですが、小学館の図鑑NEOには、科学絵本という図鑑とは違う、科学に特化した絵本のシリーズがあって、その中の宇宙探検えほんはJAXA全面協力の元、ものすごく良い出来だったので、ご紹介。 宇宙探検えほん: 小学館の図鑑NEOの科学絵本 (小学館の図鑑NEOシリーズ) 宇宙航空研究開発機構 Amazon.co.jpで詳細をチェック 楽天市場でこの商品を検索 宇宙探検えほん 宇宙に興味はあるものの、なかなか調べるのが難しい宇宙。 太陽系・銀河系の惑星、世界のロケット、世界の宇宙飛行士、国際宇宙ステーション(ISS)、未来の宇宙計画などについて、具体的にわかりやすくリアルイラストと写真を使って図解します。 日本の“はやぶさ”のような探査機は各国で開発されていますが、どこの国の探査機が宇宙のどこまで飛んでいて、何がわかっているかを紹介する「探査機宇宙マップと天体図鑑」。世界の
2014-02-05 厚労省がアホで、ES細胞研究辞めたった。アリバイに書類作成で忙殺されて秘書抱えなきゃならん photo by phalinn iPS細胞を発見してノーベル賞を受賞したことで有名な、京都大学の山中伸弥教授が、新聞記者に対して、このようなことを言っていたとのことで、カッコイイなぁとおもいました。 There were two terrible flaws with official Japanese attitudes to stem-cell research, he said. To illustrate the first, he pulled out a 500-page wodge of paper. This, he said, is what I have to fill out in triplicate every time the laboratory
20代中盤~30代になってくると、自分のペースで仕事もできるようになり、収入もちょっと安定してくる時期です。 そんな安定に加えて、まわりも「初めてのベビー授かりました。3,200グラムでした!」とFacebookにアップしているし、そろそろ自分も「“幸せ家族計画”立てちゃおうかな」と考え始めるかと思います。少子化が叫ばれるなか、子どもができるのはカップルにとっても社会にとって嬉しいことです。 しかしながら“子作り”に関して見逃せない研究結果が、イギリスのニュースサイト『MailOnline』で報じられているので、ご紹介します。 ■パパになる前に気をつけてほしいこと 赤ちゃんを授かる、というハッピーな出来事に、“パパの食事や体重、健康状態が赤ちゃんの遺伝子に影響する”ことが、アメリカのニューサウスウェールズ大学の研究で分かりました。 同大学は高脂肪な食事をとるマウスと通常の食事をとるマウスに
米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の健康食品店に並べられたビタミン剤やサプリメント(2009年4月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Justin Sullivan 【1月24日 AFP】ビタミンDのサプリメント(栄養補助食品)を摂取しても、心臓発作や脳卒中、がん、骨折の予防に目立った効果はないという研究結果が、24日の英医学専門誌ランセット(The Lancet)に掲載された。 ニュージーランド・オークランド大学(University of Auckland)のマーク・ボランド(Mark Bolland)研究員らは、ビタミンD剤でこういった健康問題のリスクを15パーセント以上軽減できるかどうか、40件の高品質の治験を対象に調査を行った。 既存の研究では、ビタミンD不足と健康障害には強い関連性があると指摘されて
宇宙には、宇宙空間を飛び交う高エネルギーの放射線が飛び交っている。地球にも常時飛来しているそうだが、この宇宙放射線はぬれタオルで壁を作ることで4割カットできることが国際宇宙ステーション(ISS)での実験で実証されたそうだ。水による放射線の遮蔽効果を宇宙空間で実証したのは初めてだという。 放射線医学総合研究所率いる研究チームは、宇宙飛行士が体を拭くため、ISSに大量に常備されているぬれタオルに着目した。 2010年、ロシア、チェコの研究機関と共同で、未開封のぬれタオルを厚さ7~8センチに重ねた壁をロシア棟内に設置し、その効果を調べたいう。 この画像を大きなサイズで見るISSのクルーたち その結果、通常の放射線量は1日当たり平均962マイクロシーベルトだったが、ぬれタオルの壁を作ると593マイクロシーベルトに減ることを確認した。日本実験棟「きぼう」での検証実験も検討中だという。 水は優れた遮蔽
米カリフォルニア(California)州のセコイア国立公園(Sequoia National Park)のセコイアオスギの林に立つ女性(2009年10月11日撮影)。(c)AFP/Mark RALSTON 【1月17日 AFP】年老いた大きな樹木のほうが、若く小さい樹木よりも大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収していることが分かったとする研究が、15日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。 従来、古く大きな樹木は、温室効果ガスであるCO2を比較的吸収しないと考えられてきたが、これを覆す結果となっている。 研究チームは、403種の樹木67万3046本のデータを分析。その結果、大きく年老いた樹木のほうが成長が速く、より多くのCO2を吸収していることが判明した。対象となった樹木の分布は6大陸にまたがり、最高齢の木は樹齢80年だった。 「人間になぞらえれば、思春期を過ぎても成長が遅くな
一酸化二水素は、2つの水素原子と1つの酸素原子からなる水分子の名前である(H 2O) DHMO(ディー・エイチ・エム・オー、英: dihydrogen monoxide)とは、化学式 H2O で表される水素と酸素の化合物であり、すなわち水をIUPAC命名法により言い換えたものである。DHMOを同じ命名法に従って日本語で表現した場合は一酸化二水素になる[1]。 これは水であることを敢えて分かりにくくして危険な化学物質であるかのように錯覚させるため、元素の構成に基づく化合物名として表現したものである。科学論文などでこの表現が使われることはまずなく、心理実験や科学ジョーク[2]のひとつとして使われる。 皮肉な警告標識「危険!水には高濃度の水素が含まれています。立入禁止」(ケンタッキー州、ルイビル)[3] DHMOのジョークが初めて登場したのは、Durand Express(英語版)紙が1983年
本日は趣向を変えて、ソディウムクロライドという物質の危険性について書き記します。 身近な場所にまで蔓延する物質なので、ご存じない方はこれを機に覚えて、ご注意ください。 . *** 危険な物質同士の化合物 *** ソディウムクロライド(Sodium Chloride)は、ソディウムとクロラインの化合物です。 ソディウムクロライドの危険性を語る前に、ソディウムとクロラインの特性を書いておきます。 ソディウム(sodium) ・非常に他の物質と反応しやすい物質。 ・水に触れると発火・爆発する。 ・常温では固体だが、98℃で液体化する。 ・水より若干軽い。 ・すぐ化学反応で変化するので、空気中での保存は困難。 クロライン(chlorine) ・刺激臭を持つ黄緑色の物質。 ・常温では気体。 ・強い毒性を持ち、吸引すると呼吸困難を引き起こし最悪の場合は死亡する。 ・人類初の本格的な化学兵器として、第一
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