■路線対立で政界再編も 福田康夫政権で、経済成長と構造改革を重視する「上げ潮派」の孤立が鮮明になっている。これまでも激しく対立してきた「財政再建派」に加え、改革路線を転換し大規模な景気対策を主張する「財政出動派」が勢いを増し、“包囲網”が構築されたためだ。上げ潮派を率いる中川秀直元自民党幹事長は「政策を軸とした政界再編」が持論で、衆院選を控え、自民党が分裂し、民主党を巻き込んだ「真の2大政党体制」への再編もあながち否定できなくなってきた。(石垣良幸、高橋寛次) 「わたしは次世代の皆さんと連携しており、大人の社会での孤立は恐れていない。先送りや借金で景気対策をしようということには断固反対する」 中川氏は11日に東京・代々木で行われた「子ども国会」の開幕式で、小学生から高校生の約40人を前に気勢を上げた。 「孤立」は、先の内閣改造で、“宿敵”の与謝野馨経済財政担当相ら財政再建派