医療や教育などの社会問題の解決に向けて、パブリックデータの活用に注目が集まっている。われわれは多種多様かつ膨大なデータをいかに扱っていくべきだろうか。 医療や教育、老朽化するインフラ対策、電力需給への対応、地域活性化など、社会における課題が山積している。これらの社会課題を解決し社会インフラの高度化や新たな街づくりにつながるパブリックデータの活用のあり方について、注目が集まっている。 パブリックデータとは、政府や自治体などが保有する行政情報、医療や教育データ、センサーデータやスマートメーターデータなど、行政機関や民間企業などが保有する公共性の高い社会基盤となるデータをここではパブリックデータと定義する。 行政機関の保有する行政データ 政府や自治体などの公共機関が保有する行政データに関して、自治体の場合では、住民記録、国民年金などの「住民記録データ」や、個人住民税・固定資産税などの「税に関する