既存システムが事業部門ごとに構築されて、全社横断的なデータ活用ができない。 過剰なカスタマイズがなされていて、複雑化・ブラックボックス化している。 経営者がDX(デジタル・トランスフォーメーション)を望んでも、データ活用のために上記のような既存システムの問題を解決し、そのためには業務自体の見直しも求められる中(=経営改革そのもの)、現場サイドの抵抗も大きく、いかにこれを実行するかが課題となっている。 今年9月に経済産業省が発表した「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」には、こんな記載がある。これを読んでほっとしたSI事業者の経営者も少なくないだろう。 「しばらくはうちの仕事はなくならない。」 先日、あるSESを主体としている企業の経営者から次のようなご指摘を頂いた。 「あなたは、工数積算ビジネスはやがて厳しくなるとおっしゃっていましたが、いまは稼働率も