高度化が著しい人工知能(AI)は人類にどんな利益とリスクをもたらすのか。AI分野で先駆的なカナダの研究機関「モントリオール学習アルゴリズム研究所(MILA)」のヨシュア・ベンジオ教授が毎日新聞のインタビューに応じた。ベンジオ氏は、AIが政府や企業などに悪用されることで人類を脅かす「核兵器」のような存在にもなり得ると懸念を示し、AI規制をめぐる「強い国際的な協定」で合意すべきだと訴えた。また、教育や医療、環境などの分野での活用を求めた。 ベンジオ氏は、米新興企業「オープンAI」による対話型AI「チャットGPT」などAIを用いた製品の基礎となるディープラーニング(深層学習)研究の先駆者。カナダ・トロント大のジェフリー・ヒントン教授や米ニューヨーク大のヤン・ルカン教授らと並び、AI研究の巨匠と呼ばれる。
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