日本科学未来館は、世界で初めてヒトiPS細胞から血管構造を持つ機能的なヒト臓器を創り出すことに成功した論文が7月4日付でNatureに掲載されたことを受け、7月15日に同論文の執筆者である横浜市立大学大学院医学研究科 臓器再生医学の谷口英樹 教授を迎え、「世界で初めての立体臓器作製」に関する説明を行うサイエンティスト・トーク「iPS細胞からヒト臓器を作る」を開催する。 これまでのiPS細胞を用いた研究は血液を作る細胞など1次元での開発、網膜や皮膚などシート状になる2次元での開発と進んできたが、臓器などの立体的な構造を持つ3次元での開発は、細胞の培養だけではなく血管など臓器を支えるあらゆる器官が必要でもっとも困難とされてきていた。 今回の成果で得られた肝臓は、ヒトの血管を持ち、薬物を分解する機能を持っており、トークショーではそれがどのような工夫によって成し遂げられたのか、再生医療はどこまで可