突然ですが、みなさんは「課長」にどんなイメージがありますか? 1970~80年代の映像資料を調べると、その当時のサラリーマンにとって、課長は「憧れ」の存在だったことがわかります。会社に入ったからには、是が非でも到達したい目標・ゴールでした。しかし、そんなかつてのイメージも、バブル崩壊以降、急速に変わりつつあると言われています。 実際、今、私と同世代である30代後半のもうすぐ課長たちや課長になったばかりの人々に話を聞くと、「しんどい」「仕事がキツイので、昇進には躊躇いがある」という意見が寄せられることもあります。「課長」(ミドルマネジャー全般を指す)は、わずか30余年の間に「無条件に光り輝くゴール」から「サバイブするプロセス」へと変わってしまいました。私も大学で、小さな研究部門の長を務めており、マネジメントの「しんどさ」については、みなさんのレベルとは雲泥の差がありますが、共感できるところも