大規模なサプライチェーン攻撃 情報セキュリティ企業カスペルスキー(Kaspersky)社は3日、3月末に報告された大規模なソフトウェアサプライチェーン攻撃を独自に分析した結果、少数の暗号資産(仮想通貨)企業がターゲットにされ、バックドアが仕込まれていることを発見したと発表した。 3月29日、ビジネスコミュニケーションのソフトウェア開発を行う3CX社のVoIP(インターネット回線を使用した音声通話)デスクトップアプリで、悪質な活動が確認されたと複数のサイバーセキュリティ企業が報告。特定のバージョン(Windows版とMacOS版)のインストーラで、コードが改ざんされ「トロイの木馬化」しており、情報を窃取するマルウェアに感染する可能性が指摘された。 3CXによると、同社のVoIP電話システムは、1,200万人以上のでデイリーユーザーを抱え、世界の60万以上の企業で製品が利用されている。その顧客