「山雅に来てくれてありがとう」「マツありがとう淋(さび)しくなります」。サッカーの元日本代表で日本フットボールリーグ(JFL)松本山雅FCの松田直樹選手(34)が帰らぬ人となった4日。ホームスタジアムの松本市アルウィンには、サポーターが次々に訪れてその死を悼んだ。入場ゲート近くに置かれたメッセージボードは、チームカラーの緑色の文字で松田選手への感謝の言葉があふれた。 大町市の男性(48)は無事を祈りに善光寺に向かう途中で訃報を聞いた。練習場で先週、サインをもらったばかりといい「マツの魂をJに連れていかなきゃならない」。 ピッチの見える入場ゲート前では、芝生を見つめ、目頭を押さえながら10分以上立ち尽くす女性も。時折、数人のグループが歌う松田選手の応援歌が響いた。 松本市今井の会社員沢田玲奈さん(33)は、練習試合会場でチーム関係者に千羽鶴を手渡した後に訃報を聞いた。仲間20人余で、松