シリーズ「現場から、」。春山シーズンを迎えた長野県の北アルプスなどで、「登山」の自粛が呼びかけられています。自粛要請には、登山ならではのリスクが潜んでいました。 今月9日、例年なら多くの登山者でにぎわう北アルプス・燕岳の登山口を訪れると・・・。そこに登山者はおらず、看板には「自粛」の文字が並びます。年間120万人が訪れる、上高地でも・・・ 「上高地の人気スポット、河童橋にも人の姿はありません。川の流れる音と鳥のさえずりだけが静かに響いています」(記者) 先月末の開山祭は中止となり、飲食店や宿泊施設などが全て休業しました。さらに、北アルプス一帯の25の山小屋は、7月14日まで営業を自粛することになりました。 「感染の拡大を防がなければいけない。まずは人命優先」(北アルプス山小屋友交会 山田直 会長) 緊急事態宣言を受け、県などが呼びかけた登山の自粛。国際山岳医で登山ガイドの千島康稔さんは、登