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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (22)

  • 古代の騎馬民族スキタイ人、人の皮で矢筒を作っていた、初の証拠

    スキタイ人の墓から出土した2400年前の皮や毛皮の断片47個のうち、少なくとも2つが人間のものだったことがわかった。(PHOTOGRAPH COURTESY MARINA DARAGAN) 古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは、2400年以上前に、騎馬遊牧民のスキタイ人は人間の皮を使って矢筒を作ると書き残した。これまで疑問視されることが多かった記述だが、このたび、それが事実だったことが確認された。2023年12月13日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された論文には、「この調査結果によって、ヘロドトスのおそろしい主張が裏付けられたものと考える」とある。 ヘロドトスによると、スキタイ人は最初に殺した人間の血を飲んだり、頭皮を集めたりしていた。「死んだ敵の右手から、皮や爪などあらゆるものを集め、矢筒のカバーにする者も多い。人間の皮は厚く、光沢があるので、あらゆる動物の皮の中で一番明るく白いとも

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    ytn 2024/02/14
  • 「湖水爆発」で数百万人が犠牲の恐れ、時限爆弾のようなキブ湖

    ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖。そのユニークな地質的特徴により、湖深くに膨大な量の二酸化炭素とメタンガスが蓄積しており、湖岸に住む数百万人の命を危険にさらしている。(PHOTOGRAPH BY ROBIN HAMMOND, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる緑豊かな渓谷にあるキブ湖は、見事な崖に囲まれている。湖上では漁師たちが小舟を浮かべ、歌に合わせて櫂(かい)を揃えて漕ぎながら、その日の料を捕っている。だが、湖の深部は、そんなのどかさとは無縁の世界だ。 キブ湖は地質学的に特異な多層湖で、深い層は蓄積した二酸化炭素とメタンで飽和状態にある。このような湖は世界に3つしかない。残りの2つはカメルーンのニオス湖とマヌン湖で、どちらも過去50年の間に湖水爆発を起こして致死的なガスの雲を噴き上げ、人間や動物を窒息死させた。 1986

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    ytn 2024/01/24
  • 腸内“真菌”と病との関係が明らかに、肥満や治療とも、進む研究

    炎症性腸疾患の患者は、腸内にカンジダ・アルビカンスという真菌(画像)が多い傾向があることがわかっている。科学者らは近年、腸のマイクロバイオーム(微生物叢)の真菌が健康に及ぼす影響について、詳しい調査を始めている。(COLORIZED SCANNING ELECTRON MICROSCOPE IMAGE BY MARTIN OEGGERLI / UNIVERSITY HOSPITAL BASEL, SWISS NANOSCIENCE INSTITUTE, BASEL) マイクロバイオームは近年、過敏性腸症候群から神経障害に至るまで、さまざまな病気との関連を示す数多くの研究によって、大きな注目を集めている。マイクロバイオームは微生物叢(そう)ともいい、皮膚、腸、呼吸器、泌尿生殖路などに共生する微生物のまとまりのことだ。 腸内のマイクロバイオームをつくる多様な微生物の中でも、とりわけ高い関心が寄

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    ytn 2023/12/13
  • 土星の衛星エンケラドスからリンをついに検出、生命に必須の元素

    土星の衛星の中で6番目に大きいエンケラドスのイラスト。表面から水蒸気や氷が噴出している。(ILLUSTRATION BY TOBIAS ROETSCH, FUTURE PUBLISHING/GETTY IMAGES) 生命に必須の元素の中で最も希少なリンが、地球以外の天体の海から初めて見つかった。土星の衛星エンケラドスの表面は氷に覆われているが、この氷の割れ目から噴出した氷の粒を土星探査機カッシーニで分析したところ、ついにリンを検出したのだ。論文は2023年6月14日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された。 リンは地球の土壌を肥沃にする重要な元素だが、研究チームは、エンケラドスの内部海(氷でできた地殻の下にある液体の海)には、地球の海の100倍以上の濃度でリンが存在しているかもしれないと考えている。今回の発見は、木星の4番目に大きい衛星エウロパや土星の最大の衛星タイタンなど、ほかの氷の天体

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    ytn 2023/06/17
  • 脳にとって「最高の刺激」とは何か、脳の劣化を防ぐ秘訣

    中国貴州省安順市の公園で太極拳をする中高年の人たち。太極拳のゆっくりとした動作は、あらゆる年齢の人のバランスを向上させ、脳を活性化させる。(PHOTOGRAPH BY LU WEI, VCG/GETTY IMAGES) 脳の健康は、その人がどのくらい長く生きられるかを示す最も有力な指標かもしれない。若いときから長く変わらずに充実した人生を送れるか否かは、脳の健康を保てるかどうかにかかっている。 車に優しい運転を心がけ、高品質のガソリンを給油し、定期的にオイルを交換し、消耗した古い部品を交換しながら乗った車は、乱暴に乗り、整備もしない車よりも長持ちするだろう。同じように、中高年の脳を健康に保つ最も簡単な方法は、心身に良い習慣を身につけることだ。 では、長年にわたり心身に良くない習慣を続けた人が脳の衰えを感じはじめたときにはどうすればよいのだろうか? 車なら、いつでもエンジンを乗せ換えられる。

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    ytn 2023/03/01
    ラットの研究は運動面しか統制されてないよね
  • 生命の定義をも揺るがす代謝の「ありえない反応」、起源解明に光

    大西洋のロストシティー熱水噴出域にある高さ約30メートルのチムニー。海底の熱水噴出孔では、地球上に生命が出現する鍵となった可能性のある単純な有機分子が急速に生成している。(PHOTOGRAPH BY D. KELLEY & M. ELEND, UNIV. WASHINGTON INST. FOR EXPLORATION/URI-IAO/NOAA/THE LOST CITY SCIENCE TEAM) マルクス・ラルザー氏は、生命の起源を研究するつもりではなかった。氏は主に、細胞が養分を取り込むプロセスや、このプロセスがストレスや病気によってうまく働かなくなる仕組みを研究していた。しかし10年ほど前、英ケンブリッジ大学に在籍していた氏のチームは、まったくの偶然から衝撃的な発見をする。 ラルザー氏らは当時、「解糖系」を研究していた。解糖系とは、細胞が利用できる形やエネルギー源になるように、体内

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    ytn 2022/04/09
  • グラディエーター 熱狂の舞台裏

    南仏のアルルに1900年前に造られた古代ローマ時代の闘技場で、砂ぼこりを巻き上げながら剣闘士の戦いを再現する二人。何世紀にもわたってローマ人を魅了した古代のスポーツの謎に迫るには、こうした試みも役立つ。(PHOTOGRAPH BY BYRÉMI BÉNALI) 大観衆の前で、手に汗握る戦いを繰り広げた古代ローマの剣闘士。「グラディエーター」としても知られる彼らはどのような日常を送っていたのか。研究から、映画小説とは違う姿が見えてきた。 第I章:フランス アルル 南フランスにある古代ローマの円形闘技場。 砂を敷いた地面に地中海の強烈な日差しが照りつける。そこから地下の薄暗いトンネルに下りると、ひんやりした空気が肌に心地よい。 だが、ほっとしたのもつかの間、顔まで覆う兜(かぶと)を渡された。かぶると、熱が籠もって息苦しい。ほぼ2000年前にローマの剣闘士が使った兜のレプリカで、へこみがあり、

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    ytn 2021/07/29
  • 地球を周回する新たな天体を確認、月とは別 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ちりでできたコーディレフスキー雲の1つと、地球、月、太陽の位置関係を示すイラスト(原寸には比例していない)。(ILLUSTRATION BY GABOR HORVATH) 地球の周りを回る天体は、月だけではないのかもしれない。半世紀以上にわたる憶測と論争を経て、ハンガリーの天文学者と物理学者のチームが、地球を周回する2つの天体の存在をついに確認したと発表した。 研究成果は、学術誌「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」に掲載された。論文によると、地球から40万キロ余りという、月までの距離と同じくらいの位置に潜んでいた謎めいた天体を、研究チームは苦心の末にとらえたとのことだ。天体は2つとも、すべてちりでできているという。(参考記事:「太陽系外衛星の存在が濃厚に、確認されれば初」) 近いけれど見えない こうした天体の存在はずいぶん前

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    ytn 2018/11/09
  • “痕跡器官”とされた脾臓の役割解明

    人間の消化器系を示すイメージ図。左上に腎臓に似た形をした紫色の脾臓がある。2009年7月に発表された研究によると、マウスを対象に調査した結果、役立たずと思われていた脾臓は、実際には損傷を受けた心臓の回復に欠かせない役割を果たしていることがわかった。 Illustration by MedicalRF.com/Visuals Unlimited 人体には虫垂や扁桃腺(へんとうせん)、余った血流路など、痕跡器官と呼ばれる臓器が存在している。進化の名残ともいえるこのような器官は、あっても無くても人体にはそれほど影響がないと考えられてきた。しかし、医療研究技術の発達に伴い、痕跡器官にも実際には懸命に働いている臓器があることがわかってきた。 痕跡器官の好例が脾臓(ひぞう)である。最新の研究によると、損傷を受けた心臓の回復に欠かせない役割を果たしていることが判明したという。脾臓は腎臓に似た形で腹部の左

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    ytn 2018/04/24
  • 人間と羊のハイブリッド胎児の作製に成功

    発生の初期にヒト細胞を注入され、4週が過ぎたブタの胎児。2017年初頭に大きな話題を呼んだ研究は現在、ヒツジを使った実験を行う段階まで進んでいる。(PHOTOGRAPH COURTESY JUAN CARLOS IZPISUA BELMONTE) 2017年の「人間とブタのハイブリッド胎児」に続き、2例目となるヒトと動物のハイブリッド胚の作製に成功したと、米国の科学者チームが発表した。今回作製されたのは、ヒト細胞を0.01%もつヒツジの胎児だ。 4週が経過する時点まで育てられたこのヒツジの胚は、人間への移植を目的とした臓器作製に向け、一歩前進といえる成果である。 米国では臓器移植待ちリストに連なる人が10分に1人の割合で増加しており、毎日そのうち22人が亡くなっている。米国内だけでも、心臓移植を必要とする人は10万人以上にのぼるが、実際に移植を受けられるのは1年にわずか2000人だ。 こう

    人間と羊のハイブリッド胎児の作製に成功
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    ytn 2018/02/21
  • ゴキブリをゾンビ化する寄生バチの毒を特定 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    エメラルドゴキブリバチ(Ampulex compressa)は、ゴキブリの脳に針を刺し、その意思決定過程をのっとる特殊な毒を注入する。(PHOTOGRAPH BY ANAND VARMA, NATIONAL GEOGRAPIC CREATIVE) 研究者たちは長年にわたり、自然界の毒を有効利用しようと努力してきた。米カリフォルニア大学リバーサイド校の昆虫学と神経科学の教授であるマイケル・アダムス氏もその1人だ。このたび、ゴキブリをゾンビ化させる寄生バチの毒を新たに特定した氏の論文が、1月19日付けの科学誌「Biochemistry」誌オンライン版に発表された。(参考記事:「生物の毒が人間を救う」) エメラルドゴキブリバチ(Ampulex compressa)は、ゴキブリに毒液を注入して、意のままに操ることができる寄生バチだ。 このハチが宿主を確保するときには、まずはゴキブリの胸部を刺し、毒

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    ytn 2018/02/14
  • ヒョウの子を育てるライオン、殺さないのは異例

    タンザニアで、ヒョウの子どもに授乳するライオン。(PHOTOGRAPH BY JOOP VAN DER LINDE, NDUTU LODGE) アフリカのライオンとヒョウは、友達と呼べるような関係ではない。それどころか、ライオンはヒョウを殺す習性さえある。 それだけに、タンザニアのンゴロンゴロ保護区で最近目撃された光景は、関係者を非常に驚かせた。5歳のメスライオンが、生後数週のヒョウの子どもに授乳していたのだ。(参考記事:「【動画】ライオンが奪ったカメラに写っていたのは」) 「前例のないことです」と話すのは、世界各地でネコ科動物を保護する非営利団体パンセラの代表兼最高保護責任者のルーク・ハンター氏だ。「野生でこんな行動は見たことがありません」 ライオンとヒョウが出会うまでの経緯や、ヒョウの当の母親がどこにいるのかはわからない。だが今のところは、メスライオンの攻撃能を母性能が上回ってい

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    ytn 2017/07/19
  • ブツブツ恐怖症の原因に新説、トライポフォビア

    熟したハスの花床と熟していないハスの花床。トライポフォビアのコミュニティーでは、ハスの画像がよく共有されている。(PHOTOGRAPH BY GEORGE GRALL, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 小さな穴の集合体を恐れるトライポフォビアの原因に関する新たな仮説が提示された。 言葉自体は聞いたことがない人もいるだろう。だが、トライポフォビアはインターネットで最も話題にのぼる恐怖症の一つかもしれない。ギリシャ語で「穴掘り」を意味する「トライポ」と、「恐怖症」を意味する「フォビア」を掛け合わせた造語で、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖を意味する。(参考記事:「【閲覧注意】一挙紹介、子どもを背負う動物たち」) この言葉が米国で広まり始めたのは2009年。米ニューヨーク州立大学オールバニ校の学生が、この恐怖症であるかどうかを自己診断できるFacebookページ

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    ytn 2017/07/18
  • 27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものをべて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ

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    ytn 2017/04/12
    小野田少尉のほうが長くね?
  • 新種の寄生バチを発見、宿主を操り頭を食い破る

    新たに発見されたクリプトキーパー。どうやって宿主を操っているのかは、まだわかっていない。(PHOTOGRAPH BY ANDREW FORBES, UNIVERSITY OF IOWA) 新たな寄生バチが発見された。その悪魔のような生態から、混沌を司るエジプトの神セトにちなんでEuderus setと学名が付けられた。通称はクリプトキーパー。“棺の番人”という意味だ。 米国南東部に生息するこのハチは、別の寄生バチであるタマバチの仲間Bassettia pallidaが作った「虫こぶ」に卵を産みつける。虫こぶは、寄生バチの幼虫などが木の一部をふくらませて作る突起で、このタマバチはカシの木に虫こぶを作る。(参考記事:「虫こぶ――虫がつくった究極の芸術作品」) 虫こぶに産みつけられた卵が孵化すると、クリプトキーパーの幼虫は自力でタマバチに寄生してその体を乗っ取り、木に穴を開けて外へ出ようとする。

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    ytn 2017/01/29
  • 頭が2つあるサメの報告が世界で増加、原因不明

    2008年にオーストラリア沖で捕獲されたヨシキリザメの子宮内で見つかった双頭の赤ちゃんザメ。(PHOTOGRAPH COURTESY CHRISTOPHER JOHNSTON) 双頭のサメなど、映画の中の作り物のように思われるかもしれない。けれども科学者によると、そうしたサメはたしかに実在し、しかも、世界中で発見例が増えているという。 2013年には、フロリダ沖で捕獲されたオオメジロザメという胎生のサメの子宮内から双頭の胎児が見つかって話題になったし、 2008年にはインド洋でも双頭のヨシキリザメの胎児が発見されている。 2011年には、カリフォルニア湾内とメキシコの北西沖で捕獲されたメスのヨシキリザメの子宮内から発見された双頭の胎児を詳しく調べた論文も発表されている。実は、これまでに双頭の胎児が発見されているサメのほとんどがヨシキリザメだ。2011年の論文で研究チームを率いたメキシコ国立

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    ytn 2016/11/08
  • 【動画】奇虫!サンヨウベニボタルの驚くべき生態

    【動画】マーク・ウォン氏は、シンガポールのジャングルを歩いている最中、奇妙な昆虫を発見した。謎に包まれた甲虫、サンヨウベニボタルだ。(解説は英語です) マーク・ウォン氏がシンガポールのジャングルの中を、アリを探しながら歩いていたときのことだ。丸太をごろりと転がすと、まるでジュラシックパークの世界からはい出てきたような生物が目に留まった。 「最初はキノコかと思いましたが、じきにゆっくりと動き出したのです」。米ナショナル ジオグラフィック協会からヤング・エクスプローラーとして助成を受けているウォン氏はそう語る。 それはサンヨウベニボタルという名の、先史時代の生物によく似た奇妙な昆虫だった。学者たちは200年近くにわたり、この虫の正体に頭を悩ませてきた。 先史時代の三葉虫によく似たサンヨウベニボタル。だが、誕生したのは4700万年前、三葉虫の絶滅から2億年後のことだ。(PHOTOGRAPH BY

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    ytn 2016/11/08
  • 宿主を性転換させる寄生バクテリア

    寄生バクテリアの一種、ボルバキアに感染したハチの卵。染色により感染の様子が観察できる。 Photograph courtesy Merijn Salverda and Richard Stouthamer via NSF 急速にその数を増やしている寄生バクテリアがいる。このバクテリアは、宿主を性転換させて単為生殖化を引き起こすだけでなく、宿主を“気味の悪い怪物”に変身させてしまう。このような大惨事ともいえる生殖異常を引き起こす仕組みが最新の研究で解明された。その方法とは、免疫系を停止させることだという。 キョウソヤドリコバチをはじめとする寄生ハチ3種のゲノムを初めて解読した研究者チームによると、バクテリアの一種であるボルバキアはハチの遺伝子を操作し、バクテリアの侵入に対して警報を発するタンパク質を抑え込んでしまうという。その結果、バクテリアに対する防御機構が機能せず、ボルバキアは悪事を働く

    宿主を性転換させる寄生バクテリア
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    ytn 2016/07/02
    ここまでMGSVなし
  • 「尻ドラム」でイモムシが仲間呼ぶ、初の報告

    葉の上でたむろしているマスクト・バーチ・キャタピラー(Drepana arcuata)の集団。振動で会話しているのかもしれない。(PHOTOGRAPH BY JAYNE YACK) 新しい仲間を探すとなると、ある種のイモムシは決して尻込みしない。むしろ、お尻を使って積極的に誘う。 カギバガ科のガの幼虫、マスクト・バーチ・キャタピラー(Drepana arcuata)がお尻の毛を葉にこすりつけて振動を起こすことは、以前から科学者の間で知られていた。 しかし、今週、ウルグアイのモンテビデオで開催された国際神経行動学会議(International Congress for Neuroethology、ICN)で新たな事実が発表された。カナダ、カールトン大学の生物学者ジェイン・ヤック氏によれば、コショウの粒ほどの大きさしかないこの虫は、お尻で葉の表面を叩く「尻ドラム(anal drumming)

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    ytn 2016/04/08
  • ネアンデルタール人と人類の出会いに新説

    5万5000年前の現生人類の頭蓋骨の一部。2015年1月、ガリラヤ西部のマノット洞窟で発見された。人類がネアンデルタール人と同時期にレバント地方にいたことを示唆している。(Photograph by Menahem Kahana, AFP, Getty Images) 人類はどこから来て、どうやって拡散したのだろう? はじめの疑問に対しては、遺伝学の研究が説得力のある答えを見出している。現生人類の祖先はアフリカで進化したというものだ。 人類はその後、6~5万年前に一気にユーラシア大陸に広がった。そしてこのたび米国の2人の考古学者が、初期人類がアフリカを出てから広く拡散するまでの道のりを明らかにしたと発表した。パンくずのように残された石器の跡をたどると、私たちの祖先はいったんアフリカから緑のオアシスだったアラビア半島へと遠回りし、5万年間ほど定住。続いて中東に移動して、そこではじめてネアンデ

    ネアンデルタール人と人類の出会いに新説
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    ytn 2015/03/02