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ブックマーク / reki.hatenablog.com (28)

  • ドーナツの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    世界中の人を虜にする甘いドーナツの誘惑 ドーナツの消費量は世界で増加傾向にあります。 世界のドーナツ市場は2021年で157億8000万ドル(2兆3354億円)に達し、2028年にかけて年間3.4%で成長すると見込まれています。 日では、かつてはミスタードーナツがどこでもありましたが店舗数が減り、その代わりにコンビニやスーパーで気軽に買えるようになりました。 今回はドーナツの歴史を紐解いていきます。 1. アメリカ人とドーナツ ドーナツの場・家はアメリカです。 2020年のアメリカのドーナツ消費者数は2億1002万人。国民の約64%がドーナツをっていることになります。また、2022年のアメリカのドーナツ市場の規模は75億ドル(1兆1100万円)だそうで、冒頭の数字に照らし合わせると、世界の市場規模の約半分がアメリカにある計算です。 アメリカ人の3分の1以上(37%)が毎月少なくとも

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  • ドクターペッパーの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    一部にコアなファンがいる炭酸飲料 ドクターペッパーを飲んだことがある方はどれくらいいるでしょうか。 私はありますが、たぶんこれまでの人生で3~4回くらいしか飲んだことがないと思います。それでもその独特の味を思い出すことができます。 チェリー味の甘いシロップに炭酸が入っているような味。やや薬っぽいような香りもします。これがダメな人はダメなようですが、熱狂的に好きな人もいて、コーラよりドクペ、というコアなファンもいます。 どれくらい需要があるか分かりませんが、ドクターペッパーの歴史を紹介します。 1. ドクターペッパーの誕生 ドクターペッパーが誕生したのは1885年。 テキサス州の田舎町ウェーコで、チャールズ・アルダートンという薬剤師が、ウェイド・モリソンが経営する「オールドコーナー・ドラッグストア」に勤めていました。 この店はドラッグストアでありつつ、薬以外にも品や文房具をはじめ様々なもの

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  • 肥料の歴史−農業の始まりから化学肥料まで− - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    農業と切っても切れない存在・肥料 農業の歴史は肥料の歴史でもあります。 人類はより多く、より美味しく、より栄養のある物を育てるために肥料を使い、研究して新たな肥料を開発してきました。 詳しく書けばが一冊書けるくらいの膨大な歴史がある分野ですが、6000字程度に簡単にまとめていきます。 1. 肥料のはじまり 農業の起源は約1万2,000年前頃と考えられています。 農業が始まった地域は肥沃な土壌が河からもたらされる大河の流域。ナイル川中下流域、チグリス・ユーフラテス河流域、揚子江の中・下流域、インダス川下流域を中心として、農業技術はユーラシア大陸・アフリカ大陸各地に伝播していきました。 農業文明が発達すると都市が生まれ、神殿や住宅、農具の需要が増えるため、大量の木材が必要になってきます。都市は河川上流の木を大量に伐採。川を使って運搬しました。木材資源が枯渇してくると、森林が蓄えていた水分が

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  • 歴史に残る都市大火災 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    都市の歴史の転換点となってきた大火災 都市というものが発生して以来、火事は人類の歴史にはつきものです。 大都市になると火災も大規模になったため、消化水の設置や消防団の組織、延焼を防ぐ区画など、都市は火災から命や財産を守るための機能を備えてきたのですが、それでも大火災が起こってしまい、歴史の転換点となる場合がありました。 これまで起こった歴史的な大火災を見ていきましょう。 1. ローマ大火(64年) キリスト教徒大弾圧の口実となった大火事 ローマ大火は西暦64年に起きた古代世界で最大の被害を出した都市火災です。 火はチルコ・マキシマスと呼ばれる戦車競技場の近くにある「燃えやすい品物を売っていた店」から始まり、当時ローマに吹いた南からの乾いた風によって木造の家屋に燃え広がりました。ローマの14地区のうち3地区が完全に燃え尽き、7地区もほぼ壊滅状態に。火はローマの3分の2を破壊し、何百人もの死者

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  • パッタイの歴史 - 人工的に作られたタイの国民料理 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Photo by Terence Ong 「タイの国民料理」という使命を持った人工的国民 タイ料理の定番であるパッタイ。 歴史は古くなく、誕生したのは1940年ごろのことです。パッタイは時の権力者により、明確な政治的意図をもって作られ広められた料理です。パッタイ(Pad Thai=タイ炒め)という名前が象徴するように、その成り立ちや拡がりの過程は非常に近代的かつ人工的であります。 1. パッタイとはどんな料理か スーパーマーケットでもガパオライスやトムヤムクン、グリーンカレーといったレトルト品が並び、タイ料理は市民権を得て、いまや日人の日常の一部となっています。 パッタイもスーパーのお惣菜に並ぶほどですが、特にこだわりがないお店だと、「タイ風の味付けをした焼き麺料理」は全部パッタイと呼んでしまう傾向があるようです。ですが、タイの焼き麺料理はパッタイだけではなく、色々種類があります。

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  • 大量の死者を出した世界史の爆発事件TOP10 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    千人万人単位の死者を出した記録的な爆発事件・事故 工場や船舶・航空機が大爆発を起こして炎上、犠牲者十数名といったニュースは、国内・海外問わず目にするニュースです。 火薬を入手して以降の人類の歴史は爆発事故の歴史でもあります。当然、戦争中の大爆発が多いのですが、火薬を保管する倉庫や、薬品を取り扱う工場、輸送中の列車が爆発するといった事件・事故も数多く起こりました。 今回は千人・万人単位の死者を出した世界史の爆発事件・事故をまとめていきます。 なお、広島・長崎の原爆については、カウント外としました。 10位:アントワープ包囲戦 1585年(オランダ) オランダ兵の攻撃で約800人のスペイン兵が死亡 ネーデルラント17州がスペインから独立を果たした八十年戦争(オランダ独立戦争)の戦いの一つであるアントワープ包囲戦で爆発攻撃が実施されました。 1585年4月4日、アントワープを包囲しようとするスペ

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  • 【太平洋戦争】ポツダム宣言受諾後も降伏しなかった日本兵 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    太平洋戦争が終結した後もジャングルに残った残留日兵 残留日兵と聞いて、パッと思い浮かべるのはおそらく、28年間グアムに居残った横井庄一さんと、29年間フィリピン・ルバング島に居残った小野田寛郎さんではないでしょうか。 敗戦の報を聞いて、大部分の人は悔しく思うと同時に「やっと国に帰れるぞ」と思ったはずなのですが、横井庄一さんの「恥ずかしながら帰ってまいりました」という印象深い言葉が示すように、当時の軍人には敗けてノコノコ帰るくらいなら死んだ方がマシというメンタリティを持っていた人が少なくありませんでした。横井さんや小野田さん以外にも大勢、居残って戦う道を選んだ日軍人がいました。 ほんの一部ではありますが、あまり名の知られていない残留日軍人をピックアップしていきます。 1. 大場栄 「あまり知られてない」と言っておいて、のっけから有名な方を紹介してしまいます。すいません。 大場栄さんの

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  • つい酒が進む、世界史の「領土変遷」の動画20本 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    晩酌のアテに領土変遷の動画をどうぞ 動画サイトには歴史上の領土変遷の動画がたくさん上がっています。 戦争や内戦で刻々と領土が変化していく様子を見るのは楽しいものです。 「こんなもん、いつ見るんだよ」と問われると「そりゃ、酒飲みながら見るんですよ」と答えます。 夜中にダラダラ酒を飲みながら見ると実に楽しくて、酒が進みすぎます。 1. 世界大戦 大陸規模で領土の奪い合いを繰り広げる世界大戦中の動画は、とにかく規模がでかく、ダイナミックな戦局の動きがひと目で分かり大変人気があります。 1-1. 太平洋戦争(1941年12月8日〜1945年8月15日) www.youtube.com 不動の人気を誇る太平洋戦争。 日軍の開戦当初の南への拡大の勢いは凄いですが、こう俯瞰してみたら北が当にガラ空きだったことが分かります。 1-2. 第二次世界大戦 欧州戦線(1939年9月2日〜1945年5月) 東

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  • タコスの歴史 - なぜタコスは日本で流行らないのか? - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    メキシコの民族から世界のファストフードへ タコスべたことありますか? 「はい!」とまっすぐ手を挙げられる人ってそんなにいないんじゃないかと思います。ナチョスとか、トルティーヤとか、ブリトーとか、それっぽいものはべたことあるけど何をべたかあまりよく覚えていない、という人も多いんじゃないでしょうか。 まだまだ日人には馴染みの薄いべ物ですが、健康の人気が高まりでコーン100%グルテンフリーのべ物としてタコスに注目する人もいます。 いつか来るであろう「タコス・ブーム」の前に、タコスの歴史をまとめておきます。 1. タコスの原型 日では一般的には「タコス」と言われますが、アメリカやメキシコでは"taco(タコ)"と呼ばれます。 タコスは大きく分けると、ソフトタイプとハードタイプに分けられます。 ソフトタイプはとうもろこしの粉を溶かして焼いた柔らかいトルティーヤを使います。タコスの

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  • 【WW2】枢軸国に入る可能性のあった中立国・準枢軸国 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    もしかしたら枢軸国の一翼になっていたかもしれない国 第二次世界大戦における枢軸国の主要参加国は、ドイツ、イタリア、日の三国です。 この他に枢軸国側で参戦した国は、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スロバキア、クロアチア、フィンランド、タイが挙げられます。その他には傀儡政権がいくつか枢軸国入りしたケースもあります。例えば、ヴィシー・フランス、ギリシャ、アルバニア、ビルマ、ベトナムなどです。 連合国も活発な外交を繰り広げ自陣の国を増やしていたわけですが、枢軸国も様々な外交チャネルや陰謀を駆使して自陣を広げるべく画策していました。 その結果いくつかの国は、何らかの条件が重なれば枢軸国入りをしていた可能性がありましたが、結局中立を保つことになりました。 1. スペイン国 最も枢軸国側での参戦が有力だった国 1936年〜1939年のスペイン内戦は後に第二次世界大戦の実験場と言われた戦いで、ナチス

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  • 「イスラエルの失われた十支族」の移住伝説 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    Image from "Are the British Descended from the Ten Lost Tribes?" the Libraians 世界中に様々なディアスポラ伝説がある「十支族」 「イスラエルの失われた十支族のうちのひとつが日にやってきて支配層となった」というお話は耳にしたことがあるかもしれません。 その根拠は、儀礼や祭祀、言語、習慣などに日とイスラエルと間で似ている事柄があまりにも多くあるというものです。 なかなか面白い話でロマン溢るるのですが、同じように世界各国の国や民族が「イスラエルの失われた十支族がうちにやってきていた」と主張しています。今回は「日以外」の十支族の移住伝説をピックアップしてみます。 1. イスラエルの失われた十支族とは 旧約聖書に記されたイスラエルの十二支族のうち、十支族がイスラエル王国(北王国)に住んでいたが、アッシリアによって王国

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  • ドネルケバブの歴史 - ドネルケバブは誰が発明したのか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    早い、安い、美味い、三拍子揃ったパーフェクトなファストフード ドネルケバブは東京の街中ではかなり一般的なファストフードになりました。 地方でも、お祭りやイベントの屋台でかなり見るのでべたことある人も多いと思います。ドネルケバブ屋から漂ってくる肉とスパイスの香りを嗅ぐと、たまらなく腹が減ってくるものです。 今やドネルケバブは世界中でも当たり前にべられるファストフードになり、トルコが世界に誇る料理ですが、誰がどのように発明したのかはややこしい議論があります。 1. ドネルケバブの特徴 そもそもドネルケバブとは何か。 google先生の解説によると 「スライスされたスパイシーなラム肉をピタパンに挟んだトルコ料理」 となっています。 重要なのは「ピタパンで挟んだ」というところです。 トルコ料理では「〇〇ケバブ」というのがたくさんありますが、ナイフとフォークを使って椅子に座ってべるのが普通。ド

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  • エレベーターの歴史 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    都市の景観を一変させたエレベーター エレベーターという装置の歴史は実は古く、古代ローマの時代に遡ります。 しかし、エレベーターが人類の歴史に大きく貢献し始めるのは20世紀に入ってから。 安全で安定したエレベーター技術の確立は、超高層ビルの建設を可能にし、ニューヨークの摩天楼の風景を作り上げました。 ただし「安全で安定した」エレベーター技術は、技術者の長年の試行錯誤によって発展してきました。 1.原始的なエレベーター 古代ローマのエレベーター 古代ローマの建築家ウィトルウィウスの著作によると、史上初のエレベーターは紀元前236年、シチリアの数学者アルキメデスの発明によるものだそうです。 アルキメデスは、「アルキメデスの原理」や「アルキメデスの熱光線」で有名な古代世界最大の発明家です。 この原始的なエレベーターは、箱型の乗り物に人が乗り込み、人力で垂直上下に繋がった麻のロープを手繰って上下移動

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  • 深夜にじっくり見たい、世界史の「戦闘経過」の動画20本 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    じっくり歴代将軍の大戦術を楽しもう 動画サイトには数多くの歴史関連のコンテンツが上がっていますが、みんな見たいに違いないのが、戦闘経過の解説動画です。 ニコ動にはそれなりにあるんですけど、今回はYouTubeから英語圏の動画を20ピックアップしました。ぜひ帰宅後、寝る前の落ち着いた時間などにドリンク片手にじっくりお楽しみください。 できれば音声付きでご覧いただきたいんですが、状況によって音声を再生できないかもしれないし、再生しても英語なので、日語の簡単な解説も記載します。 1. 古代 実は戦闘経過動画で一番充実しているのが古代の戦闘動画なのです。 アレクサンドロス大王、ハンニバル、スキピオ、カエサルなど、偉大な将軍たちの戦いぶりはやっぱり興味ありますもんね。 1-1. イッソスの戦い(紀元前333年) www.youtube.com イッソスの戦いは、アレクサンドロス大王がペルシア帝国の

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  • まったく普及しなかった自動車の「未来技術」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    常に新しいテクノロジーが導入される自動車 自動車の技術は日進月歩で発達を続けています。 電気自動車、 自動運転、機械学習、飛行自動車など、より人や環境に優しく、効率的に輸送ができるモビリティに急速に舵が切られています。 現代の自動車に到るまで様々な自動車関連テクノロジーが発達してきて、その中には全く普及せずに終わった実験的なものも数多くあります。 1. 風力自動車 風任せの旅にぴったりの自動車 19世紀にイギリスの教員ジョージ・コポックによって発明されたのが、「The Charvolant 」。クルマの上部に凧を設置したもので、風を捕まえると車両が重くともかなりの速度を出すことができたそうです。 この発明はイギリスのマスコミにも取り上げられて一部で好評を博しましたが、速度や方向が風まかせという不安定さに問題がありました。 「行き当たりばったりの旅行には適している」が行き先が明白な通常ドライ

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    yuiseki
    yuiseki 2018/04/26
  • 通勤中に読んで気合いが入る歴史関連本20冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    を読んで戦場(会社)に向かう気合いを高めよう 皆さんは通勤電車の中で何をしてますか? ずっとスマホをいじってゲームをしてる人が最近は多いですね。 通勤って、オフとオンのちょうど中間段階にあるので、徐々にオンモードに切り替えていくためのいい時間です。音楽を聞いて気分を上げるのもひとつありますが、気合いを高めるのに良いのが歴史関連書だと個人的に思います。 もうすぐ4月ですし、今回は朝からやる気が満ちてくる歴史関連書をピックアップします。 1. 「ガリア戦記」カエサル ガリア戦記 (講談社学術文庫) posted with カエレバ カエサル 講談社 1994-04-28 Amazonで購入 楽天市場で購入 リーダーシップとは何かを示す不滅の名著 「ガリア戦記」は、共和政ローマの執政官カエサルが紀元前58年から52年まで、現在の西ヨーロッパのガリア人の制圧戦争を戦った時の記録。 まるで「業務日

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  • 「福祉国家スウェーデン」はどのように成立したか - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「理想的福祉国家」スウェーデン ちょっと前まではスウェーデンやデンマークなど北欧の国々の手厚い福祉政策が「理想的」と喧伝されていました。 今でも教育や人権、福祉、労働条件の問題を語る時に、北欧の国々の取り組みは引き合いに出されることは多いです。何というか北欧諸国は理想郷とお思いの方も多いに違いありません。 確かに北欧諸国の取り組みは先進的で、我々が学ぶべきことも数多くあるのですが、一朝一夕に実現するものではなく、長い歴史的努力を経てこのような社会システムが出来上がっているのです。 今回はスウェーデンの福祉国家成立の経緯を見ていきたいと思います。 1. スウェーデン・モデルとは スウェーデンの福祉国家のコンセプトは「高い経済成長」を維持し「雇用を確保」しながら「福祉を充実」させることにあります。 資主義とも社会主義とも異なり、この両方の良い部分を統合したような仕組みで、市場の競争原理で国際

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  • 【ミステリー】世界に散在する謎だらけの古代文明 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    教科書に最初に登場する文明以前にあった文明 世界史の教科書の一番初めは、アウストラロピテクスとかクロマニヨン人とかですが、その次は黄河文明、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、クレタ文明、アッシリア、ヒッタイト等々、古代世界のメジャーどころが名を連ねます。 ですが、このような古代文明もある時突然起こったわけではなく、彼らの前任者が何千年と文化技術・言語・宗教・芸術を発展させた上で花開いたものであります。 ということで、今回はメジャーな文明が登場する前に存在した、謎多き古代文明をご紹介します。 1. ハッティ文明(アナトリア半島) ヒッタイト帝国の礎となったアナトリア初期の古代文明 紀元前2600年〜紀元前1800年ごろまで、アナトリア半島にはハッティ文明が栄えていました。この地域の最も初期の頃に出来た都市文明であると考えられており、彼らの存在はメソポタミアのアッカド文明のタブレ

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    yuiseki
    yuiseki 2017/10/12
  • 世界を核戦争から救った男 ヴァシリィ・アルヒーポフ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    核攻撃に待ったをかけ、世界を核戦争から救った男 ヒーローと言えば、スパイダーマンのような、超人的なパワーを持って悪党の企みを危機一髪救う派手なキャラを思い浮かべます。 1962年に発生したキューバ危機において、ソ連海軍B-59潜水艦副艦長ヴァシリィ・アルヒーポフは、アメリカへ核攻撃のボタンを押すのを拒否し、世界核戦争の勃発をギリギリで防ぎました。 彼の名はあまり知られていませんが、おそらくこのような人物こそが、世界のヒーローであるに違いありません。 1. キューバ危機「試練の13日間」 1961年、CIAに訓練を受けた亡命キューバ人部隊がキューバ・ピッグス湾に侵入。カストロ政権の打倒を図りました。キューバ人部隊1,500は、すぐにキューバ政府の治安部隊によって駆逐されてしまい、アメリカの陰謀は失敗に終わりました。 この事件以降、東側陣営、特にソ連と直接のターゲットとなったキューバはアメリカ

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  • 消滅した10のグローバル・ブランド - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    かつて一世を風靡したものの消滅の憂き目にあったブランド コーポレートブランドは入れ替わりが非常に激しく、毎年新たなブランドが生まれては消えていきます。 人知れずひっそりと消えていくものがほとんどですが、中にはグローバルブランドにまで成長しておきながら、ある時から突然姿を消したものもあります。 ということで、見たり聞いたことがあるけど実はもう存在しないブランドを集めました。 1. ハマー GM騒動の煽りをらって倒産したSUVブランド ハマーは1992年にGM(ゼネラル・モーターズ)のSUVブランドとして創立されました。 いかにもアメリカらしい、戦争にでも行くんかってくらいゴツいデザイン。男の子の夢をそのまま形にしたような感じですね。 ハマーブランド自体はコアなファン層が存在したし、現在もファンは多いのですが、親会社のGMが2008年に経営危機に瀕し、2009年2月には事実上の経営破綻をして

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