前回は、ライブラリや実行可能ファイルを提供するパッケージをCabalで作る方法を説明しました。Cabalには、パッケージをテストするための機能も用意されています。今回はこの機能の使い方を説明します。 テスト・プログラムを用意する まず、Cabalのテスト機能を使って実行するテスト・プログラムを用意しましょう。単純に標準出力や標準エラー出力にメッセージを表示するプログラムでは不十分です。テストの結果をきちんとCabalのテスト機能に伝えるプログラムにする必要があります。 第16回で説明したHUnitのrunTestTT関数、第17回で説明したQuickCheckのquickeCheck関数、verboseCheckなどは、標準出力や標準エラー出力を使ってテスト結果を報告します。このため、そのままCabalのテスト機能にテスト結果を伝えることができません。 Cabalのテスト機能では、テストの