文芸に関するyuta3_21のブックマーク (141)

  • Something Orange - ジュブナイルポルノ名作紹介。

  • Something Orange - ファンタジィは女性をどう描いて来たか。

    カルバニア物語 (11) (キャラコミックス) 作者: TONO出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/08/25メディア: コミック購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (34件) を見る 「なに言ってんのエキュー だって〝女〟が爵位をもつんだもの あたりまえのことじゃない〝妊娠〟も〝出産〟も これからもずーっと 女におこりうることは全部そのまま降りかかってくるのよ」 待望の第11巻。 あいかわらず、おもしろかった。どれくらいおもしろいかというと、読み終えた瞬間に第12巻も待望になってしまうくらい。 この巻は第11巻から1年半も間が空いているけれど、そのあいだに『チキタGUGU』や『ラビット・ハンティング』が出ているから、ま、大目に見よう(偉そうだね)。 チキタ・gugu 7 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 作者: TONO出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日:

    Something Orange - ファンタジィは女性をどう描いて来たか。
  • http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20070911

  • 「Self-Reference ENGINE」円城塔 | 族長の初夏

    噂の黄色いあいつがやってきた。奇抜さにかけてはここ10年間でも類のない、バカすぎて魂が抜けるほどの奇想小説。芥川賞は逃がしたけれど、とりあえず2007年の日SF大賞はもう円城塔で決定なんじゃないでしょうか? たとえばエリック・ドルフィーが異星の音楽を地球の楽器で奏でるように、あるいはパブロ・ピカソが四次元の風景を二次元のカンバスに射影してみせるように。人類にはろくすっぽ考えの読めない高次元異種知性体たちがつぶやく寝言、愚痴、鼻歌、コント、時代劇、その他もろもろのことばの断片を、いくらかでも人間にわかるように、できるだけ平易な地球言語に翻訳してみせよう。強いて説明するならそんな感じの小説です。SF作品で言い替えを試みるとしたら、フレドリック・ブラウンの古典「発狂した宇宙」とスタニスワフ・レムの名著「ソラリスの陽のもとに」を激突させて、カート・ヴォネガット・スタイルのシニカルユーモアを込めつ

  • 『アインシュタイン交点』 - 魔王14歳の幸福な電波

    人類がいなくなった地球で新たな社会を形成している、人類ならざる人々のお話。 実に意味不明かつ独特な雰囲気。奇形者が非常に多くドラゴンと呼ばれる大トカゲが飼いならされたこの社会では、今の私たち人類の営みもまた「遠い昔の神話」の物語として語られます。描かれる光景のひとつひとつがとても不思議で、まさに異世界を見ているようでした。 雰囲気がアンディー・メンテのミサに似てると言われて読んでみたんですけれど、なるほどたしかに通じるところがあります。これらの作品では何やってるのか分からない光景がえんえんと繰り広げられるですけれど、そういった雰囲気が不思議ととても印象的なのです。初読時よりも再読時、再読時よりも再々読時の方が面白くなるという、噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな作品です。 アンディー・メンテのゲームはたいがい意味不明な作品群ですが、意味不明さにかけてはこの『アインシュタイン交点』も負けてい

    『アインシュタイン交点』 - 魔王14歳の幸福な電波
  • Something Orange -  『今日の早川さん』を10倍楽しむ方法。

    昨日、帰宅したら、郵便受けに一通の小包が届いていた。差出人を見ると、何とあの早川書房である。何だろ。懸賞でも当たったかな。出していないけれど。とりあえず、あけてみよ。 今日の早川さん 作者: coco出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/09/07メディア: コミック購入: 8人 クリック: 264回この商品を含むブログ (371件) を見る ……(茫然自失中)……はっ(覚醒)! id:COCOさんの『今日の早川さん』じゃん! なぜこのがおれのところに! キラー・クイーン*1で爆弾にしてあって触ると爆発するという落ちか! ……(沈思黙考中)……はっ(理解)! そうか、これはつまり指令! 「1冊くれてやるからお前の日記で宣伝して1冊以上売れ」という意味! ネットやっているとこういうこともあるんだなあ(しみじみ)。 そういうわけで、今日のネタはいまはてな界隈その他で話題沸騰中の読書

    Something Orange -  『今日の早川さん』を10倍楽しむ方法。
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」

    ライトノベルの最初の一冊は? 世間を席巻する前からジャンルとして確立されており、ヤングアダルトとか、ジュブナイルとして、いわゆる「児童書」とは区別されていた。朝日ソノラマ文庫や早川JA文庫が入口だった人もいるはず。 ややもするとラノベの定義まで遡及するかもしれないので、ここではコバルト文庫の最初の一冊として川端康成「夕映え少女」を読む。思春期の少女の微妙な心理から、成熟した女性のひたむきな想いを、7つの短篇におさめている。百合やら超能力者が普通に出てくる、立派なラノベですな。右端の書影は新風舎の新装版。コバルト版は少女処女してる。 白眉は「むすめごころ」、物よりも乙女心を理解していたのかしらんと言いたくなるぐらい、もどかしさとせつなさを上手く描いている。女学校の寄宿舎での語らいを思い出して。 でも、いっしょに腰をかけて、さてなにをしようというのだろう。私はただ幸福なだけだ。涙ぐんでなにか

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: ラノベの元祖は川端康成「夕映え少女」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 【18禁】 嫁に読んでほしくない作品ベスト5

    はてなブックマークコメントも含めて、あまりにも面白い↓ので便乗する [私家版(超有名作家なのに)好きな女性には愛読してほしくない作家ベスト5] ──つもりで書いたのに、かなり極悪なリストになってしまったので、18禁と。後半は、嫁子に読んでほしくないというよりも、人として読むべきでないリスト。もちろん、わたしは大好きなので、明らかにおかしい。興味位は止めておけ、性差ツッコミは無駄無駄無駄ァ、むしろこいつを超える作品があれば激しく募集する。 では始める。 バタイユもサドも潤一郎も、淫蕩モノとして好きだー、けど嫁さんに言わせると「無駄にエロい」らしい。激・し・く・同・意。むしろ乱歩やヤプーが何でないんだろうね。まぁ、エロ特性は人それぞれということで。 また、半強制的にハルヒや名雪(京アニ)を観せてるので、嫁さんはわたしの趣味を知っている。かつ、エロ倉庫は既に発見されているので、今さら隠すものも

  • みやきち日記

  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    粗大ゴミに車輪を付けて捨てに行く マンションで暮らしていると自宅から粗大ゴミ置き場まで若干の距離があったりします。手で持てるサイズ・重量の粗大ゴミなら手で運べばよいし、それよりも一回り大きいくらいのものならマンション共用設備から台車を借りられる場合があります。 今回、キッチンで 10 年…

    はてなブログ | 無料ブログを作成しよう
  • 最近のイチオシ「付喪堂骨董店」

    わたしの2倍読んでいるくせに、めったに誉めない嫁さんが「面白いよ」と寄越したのがこれ。おかげで幸せな1時間を過ごせた。げに悦ばしきは読書家の嫁なり。 ラノベといえば超自然か学園モノが相場なのに、これは骨董店が舞台。ユニークかもーと読み進める。どうやらこの店は、いわくつきの偽物を扱っているらしい。『偽物』なのがポイントで、幸運を呼ぶ石だの、呪いのお守りのFAKEが表の看板。 ニセモノがあるから、ホンモノもある。 たとえば、書いたことを完璧に記憶できるノート(物)や、宵越しの現金を消してしまう財布(物)が出てくる。「アンティーク」と言うんだそうな。ただし、そんな不思議アイテムがメインではなく、それに翻弄される人が見どころ。演出のための叙述系な仕掛けも利いている(シロウトの手品みたくて良い)。amazonレビューはこんなカンジ この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や

    最近のイチオシ「付喪堂骨董店」
  • 人間を人間の格好にさせておくものとは?「ミノタウロス」

    この小説は、読み手に感情移入をさせないことに、成功している。全編モノローグで、カッコ 「 」 で括られた会話が出てこないのが異質だ。読み手を含む他人を寄せ付けない淡々とした語り口が恐ろしい。こいつに感情とやらがあるのか? アゴタ・クリストフ「悪童日記」を思い出す。 「ミノタウロス」(佐藤亜紀著)―― 舞台は二十世紀初頭のウクライナロシア革命による内戦が続く激動の時代。裕福な家庭に育ち、高い教育を受けた主人公が、家族と全財産を失う。以後、殺戮、略奪、強姦と人獣の日々が描かれる。もちろん、泣いたり怒ったりすることもあるが、それらは獣じみた情動に見える。 戦争により表現される人間のおぞましさや、生々しいドンパチ場面も見どころだが、主人公が次に何を言い出すか気になって仕方がないうちにページをどんどんめくらされる。歴史モノというよりも、ノワールものとして評価したい。 人間を人間の格好にさせておくも

    人間を人間の格好にさせておくものとは?「ミノタウロス」
  • somethingorange.net

    This domain may be for sale!

    somethingorange.net
  • 輝くもの天より墜ち/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア - 猫は勘定にいれません

  • SUGEEEEEEEEEEE!!!「ゴーレム<sup>100</sup>」は超スゴ本

    超スゴ。読みながらのたうちまわった。よじれたのは脳と腹。もだえたのは尻と口。 この、みょうちきりんな体験は、ええと、ジョイスやバロウズ、ギブスンや尾崎翠やツツイヤスタカと比較したくなるけれど、そういう 無★粋★な★こ★と はしない。お高くとまりやがって批評する奴ぁ漬物石くくりつけて日海に沈めちまえ。 読者は考えること禁止な。ひたすら没入・挿入・チン入を強要させられる。身もココロもヘトヘトにさせられる。とファックする感覚。うん、書の紹介に「実験小説」とあるが、実験台にされているのは読者だな(断言)。 ストーリーなんてページをめくらせるための方便。べられるように読まされる。typoではない。が襲いかかってきて、べられる感覚。冷静に読ませてくれない。下品、汚猥、造語、駄洒落、鏡言葉(Ind'dni)、Double Meaning、アメコミ、抽象画像?崩壊した言語感覚のタレ流しなら、

    SUGEEEEEEEEEEE!!!「ゴーレム<sup>100</sup>」は超スゴ本
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 【18禁】スゴ本+劇薬小説「城の中のイギリス人」

    久しぶりに趣味全開で書く、お子さま厳禁。ポルノは読んできたつもりだが、これこそ、最高の、ポルノグラフィ(断言)。 「できるだけ残酷で、破廉恥で、エロティックな物語を書きたい」というのが作者の意図なんだが、見事に成功している。インパク度はメガストア級か、同人レベル。マンガなら氏賀Y太かね。 例えば、生きのいいタコがうじゃうじゃ蠢く水槽に少女(13歳処女)を投げ込んで、体中に貼り付かせる。タコとスミまみれの彼女(顔にもタコべったり)を犯す→鮮血とスミと白い肌のコントラスト。その後、ブルドックに獣姦。犬のペニスは根元が膨張するので、ムリに抜くと穴が裂けるんだが、ちゃんと再現してる。ぜんぶ終わったらカニの餌。 あるいは、氷でできたペニス(長さ39cm、亀頭周囲25cm)を肛門にねじ込む。この描写がイイ、感動的ですらある。暖かい臭いを感じた素晴らしいシーン。 肛門と割れ目の窪みに油をそそいでから、

  • 濁った激流にかかる橋

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 死ぬまでに読んでおきたいリストなどというものを作っているわけではないけれども、そんな物があったとしたら上位に位置していたのがこの。 というわけで読み終えた今現在、あまりにも満足しきってしまったため恐ろしいことにいつ死んでも全く悔いが残らない気分なのである。 一の川によって分断されたとある町。川の氾濫が起こるたびに堤防を強化し、強化するたびにそれを上回る氾濫が起き、川はいつの間にか濁った激流と化してしまう。そして左右の町を繋ぐのはたった一の橋。様々な思惑と事情によって橋はいつまでたっても一しか作られず、たった一の橋は改修と増築

    濁った激流にかかる橋
  • 完璧な冒険小説『鷲は舞い降りた』

    「冒険小説の傑作」とのうたい文句で読む→噂に違わずスゴ。ただ、最近のジェットコースター型エンターテイメントに慣れた舌には、懐かしい味付け。なんというか、「ジャッカルの日」のような… もうこれらも「古典」なのだろうか… 以下amazonレビューより。 鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定のチャーチル首相の誘拐だった!イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説 もちろん読者は結末を知っている。この計画は失敗に終わる。これは「ジャッカルの日」がド・ゴール暗殺を描いたものであるのと一緒。オチは分かっている。ド・ゴールは殺害されなかったし、チャーチルは誘拐されなかった。 しかし、そ

    完璧な冒険小説『鷲は舞い降りた』
  • 「黒い時計の旅」はスゴ本

    2007年のNo.1スゴ、幻想と現実が絡みつく、悪夢のような小説。 たいていの小説はdriveするように読んでいる。読むスピードやペース、展開の先読みをどこまで自分に許容するか、といったことを意識してハンドリングしている。ところがこれは、に飲み込まれる感覚。物語に引きずり込まれ、その世界に放り出され、彷徨い歩く。driveされているのは「わたし」だ。 物語のイメージは夜、しかも真黒なやつ。読み始めるとすぐに、手で触れられる闇がねっとりと皮膚にからみついてくる。もちろん昼間のシーンもあるが、読み手は夜の中から覗き見ているような気分。重要な出来事は夜に起きる。歴史は夜作られる。 これは、もうひとつの二十世紀の物語。ヒトラーが死なず、1970年代になってもドイツアメリカ戦争を続けている二十世紀。わたしたちの知る二十世紀と、もうひとつの二十世紀の間を、物語が振り子のように行き来する。 スト

    「黒い時計の旅」はスゴ本
  • ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 著 大西 科学/ 販売元/出版社 ソフトバンククリエイティブ 発売日 2007-06-14 Amazon/Bk1/楽天ブックス おおっ、なんなんだこれは。 この巻でこのシリーズも一区切りとなったのだけれども、最後の最後になって世界をゆるがす驚天動地の設定が飛び出して来やがりました。魔法という物がこの世界に存在するという事に対するそれなりの論理がなされてきていたのだけれども、それはあくまでこのシリーズ全体を流れる雰囲気と同様、ゆったりとしてゆるやかで、暖かな日差しの縁側でほかほかとしているようなものであった。しかしそんな設定だけでは満足し

    ジョン平とぼくと3 ジョン平とぼくらの世界